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コラム
聴竹居、重要文化財に②~これからの家は聴竹居のように持つのだろうか
2017年6月23日
前回、聴竹居が重要文化財に選ばれた理由をあれこれと私なりに書きましたが、一番大事なことはコラム「聴竹居を訪ねて」に書いたように、ほとんど90年前のままだからではないでしょうか?
法隆寺が世界遺産に選ばれるとき、外国人には1300年前の材料を使っているとは思わなかった、つまり、木造建築が長い間残っていることが理解できなかったらしいのです。
ところが、日本で昔から残っている建築物には木造の建築物ばかりです。住宅でも神戸の箱木家は約600年前に建てられています。
聴竹居は、床下から取り込んだ空気を夏に室内に取り込むと同時に、空気を天井裏に抜ける様に作られています。常に、空気を家の中だけでなく床下、天井裏まで空気が動くようにしているため、傷んでいないのだと思われます。
現在、国の勧めている高気密高断熱の家はそうではありません。決められた性能を満たすためには、聴竹居のように空気を通していてはできません。空気の動かない風通しの悪い住宅です。そのような家が、聴竹居のように90年間も持つのでしょうか?
次回は、増える片流れの家① です。
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