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コラム
尺とメートル②~尺の起源
2016年9月16日
尺は、元々中国大陸の方から伝来したものでした。奈良で寺院が造られるようになって、技術者と共に伝わったと思われます。奈良の法隆寺は高麗尺(こましゃく)といわれる寸法で作られていて、その長さは今の尺より2割近く長い寸法ですが、同じ奈良の薬師寺は中国の唐時代に使われた唐尺で造られています。唐尺は29.6㎝で今の尺(30.3㎝)とほぼ同じ寸法です。
尺という漢字は、親指と人差指を広げた形からできたと言われています。でも普通の人の親指と人差指の長さはそれほど広くなく20㎝に満たない長さです。実は、唐よりも昔の漢や秦時代の尺は23㎝程、それよりも前の周の時代では20㎝ぐらいだったことがわかっています。尺という字が作られた時代がいつかハッキリ分りませんが、作られた頃は親指と人差し指を広げた長さに近かったらしいのです。
日本では、江戸時代に日本を測量した伊能忠敬がそれまで普及していた竹尺(30.363㎝)と鉄尺(30.258㎝)の真ん中をとって折衷尺(30.304㎝)を考え、その後、明治政府が現在の10/33m(30.30303…㎝)に定めました。
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