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コラム
相見積りのムダ⑬~概算見積りがあれば
2016年9月2日
本当は、設計した人が上下5%以内ぐらいの概算見積りを作ればいいと私は思っています。その概算見積書に工事項目と工事単価も記入されていれば、相見積りに参加する業者はその金額で施工できるのか判断できます。中には辞退する業者もいると思いますが、できると判断した業者だけが時間をかけて見積書を出すので、金額よりもどこまで考えているかが大事になります。
依頼者(施主)は設計された建物が概算見積書の金額ぐらいで建つことがわかっていれば、見積書が出なくてもおおよその予算が決まり安心です。もしも、予算オーバーなら概算見積りの段階で設計変更するなどして減らすこともできます。あり得ない金額で見積金額を出す業者は排除されていますから、良い業者を選ぶことができます。設計者に、工事監理もしてもらえば、完成まで安心できます。
相見積りは、設計図の通り、見積り通りに工事する業者を決めることが本来の目的でないといけません。相見積りをして見積り価格の安い業者(見積もり金額で工事ができるかは不明)を決めるだけなら初めからしない方がいいのです。
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