調湿21~気候は変わっていない
温度によって空気中に含むことが出来る水蒸気の量は異なり、温度が高いほど空気中に含まれる水蒸気の量は多くなります(コラム結露の4、5,6を参照)。
水蒸気は常に水蒸気圧の高い方から低い方へ移動しようとしています。通常は温度が高い方がたくさんの水蒸気を含むことができるため(水蒸気圧は高くなる)、温度の低い(水蒸気圧は低い)方へ移動します。
たとえば、冬に家族の集まった居間に暖房器具を入れていると室温が上がると含まれる水蒸気の量も増えて、スキ間から他の部屋に移動し温度の低い部屋で結露します。温度の低い部屋とは、人が使っていない部屋や暖房器具と関係ない押入や廊下などです。
そして、家族が寝るために居間の暖房器具を切ると居間の室温は下がり、水蒸気は他の部屋には移動しにくくなりますが、今まで空気中にあった水蒸気がなくなるわけではありません。温度が下がった分、含むことができない水蒸気は居間の温度の低い場所、家具の裏や部屋の隅で結露するのです。
次回は「調湿12~ウイルスとカビ」です。
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