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コラム
木造にこだわる理由7~耳に体にやさしい
2015年9月1日
耳にやさしいというと、木が音を出すのかと思う方もいるかもしれませんが、音は空気を振動させて耳から聞こえてきます。楽器に木の板が使われているのは、振動し、響かせることができるからです。
コンクリートのように重く硬い材料は音をそのまま反射するためうるさく感じますが、木は振動を吸収し、
反射します。そのため内装に板を張ると、コンクリート壁などと比べ音をうるさく感じません。
また、瞬間に大きな力を与えることを衝撃と言いますが、大きな振動を一瞬で与えることと同じです。
人が床を歩く時に衝撃(体重がかかる)を床に伝えますが、コンクリートの床は衝撃を吸収しないため全て自分の足に返ってきます。ですからコンクリートの上で作業している人は、足が疲れるのです。逆に木の
板の上を歩いた場合、板がわずかにたわみ衝撃を吸収するため、足が疲れないのです。コンクリート造のマンションなどで、わざわざコンクリートの床に木の板を張るのはそのためです。
劇場の舞台、体育館の床も全て木の板が張られます。足が疲れない他、木の板が衝撃を吸収して転んでもケガをしにくいからです。
もしも、体育館の床がコンクリートなら、転んだだけでも大けがになるかもしれません。
このように、木は耳によく、歩いても人にやさしいのです。
次回は、『木造にこだわる理由8~鼻にいい』です。
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