- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
木造にこだわる理由10~香水とお香
2015年9月11日
今回は余談ですが、日本では西洋のような香水を使う習慣は最近までありませんでした。
そのかわり木の香りを嗅ぐお香があります。西洋で発達した香水は花から取ったものが多く、日本のように湿気の多い国では、その香りは減ってしまい、本来の香水の効果が出ません。
逆に、西洋の人は桧の香りなどをそれほど良く思いません。日本人が良い香りと感じる桧の香りや昔からお香に使われた香木は、高温多湿の熱帯の樹木が多く、湿気が多いほど効果が高くなります。
日本で香水が使われなかった理由は、気候も関係しているかもしれません。
木の香りは木材となっても非常に長く保たれます。ほとんどの木は時間が経つと色が濃くなり、香りはだんだんなくなりますが、鉋(かんな)などで一皮めくるとまた新しい木の香りがします。
このように木は古くなっても香りがなくなるわけではなく、香りを閉じ込めることができます。その一例が、
東大寺の正倉院に収蔵されている蘭奢待です。天下第一の名香と謳われ、長さ156㎝、重さ11.6㌔の沈香と呼ばれる高級香木です。この香木には切り取った人の名が書いてあり、足利義政をはじめ織田信長、明治天皇などの名前が連なっています。
次回は、『木造にこだわる理由11~熱を伝えにくい』です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------
関連するコラム
- 木造にこだわる理由6~木材率 2015-08-28
- 木造にこだわる理由9~森林浴 2015-09-08
- 木造にこだわる理由13~調湿するからいい 2015-09-22
- 木造にこだわる理由3~マウスの実験 2015-08-18
- 木造にこだわる理由14~まとめ 2015-09-25
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。