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鈴木敏広

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コラム

孤篷庵(こほうあん)を訪ねて3~忘筌-西向きの茶席

四方山話

2014年10月13日 / 2014年10月31日更新

これが茶室か?
広い・・・床の間を含めて10帖ある。ほとんど座敷だ。長押もある、天井も高い。
庭を見ると、何度も写真で見た紙障子とその下には燈篭と蹲(つくばい)。障子のためにどうしても視線はその下の小さな庭に目がいく。中から見ると切り取った絵葉書のような小さな庭が見えるだけ・・・。
今まで孤篷庵と言えば忘筌。何度も写真で見ていた光景ですが、小さい庭に対して、部屋はこんなに広い。赤い庭に続き、ビックリすることばかり。

この障子の下が躙り口(にじりぐち)でここから客が入ってくると説明がある。
躙り口といえば、“人ひとりがやっと入れる入り口”としか頭にないため、大きな躙り口にビックリ。しかもこの忘筌、西向きにつくられている。西日をさえぎり、頭を下げて入る大きな躙り口に大きな茶席、そして小さな庭。しかも、その小さな庭から客が入ってくるとは…。


案内の説明は続き、障子の下から入った西日は上がり框(式台)の板に当り、その光は胡粉で白く塗られた天井(今は、剥がれているが)にあたるという。壁も鴨居より上は白漆喰で塗られて部屋が明るくなるように設計されている。電灯のない時代、大きな部屋が暗くならないようにと遠州の工夫が感じられる。

千利休は限りなく茶席を小さくしたため、茶室と言えば狭く薄暗い、手足を伸ばせば壁に当たるような空間と思っていたが、この忘筌、明るく気軽にお茶を飲む、楽しむようにつくられている。見る部屋すべていい意味で裏切ってくれる。


”もっとゆっくり見たい!”と思っていると次へと追い立てられ直入軒へ

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