- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
元気な老夫婦
2014年5月5日 公開 / 2014年7月4日更新
父の友人から「流しを替えたいのだが…。」と電話がありました。父の友人ですから80代後半、奥さんとお二人で生活されています。年齢を考えると本当かなと思いつつ、父と一緒に伺いました。
部屋に入れさせてもらい、見ると古い流し台がありました。流し台の長さを測り、「今はスライド式のシステムキッチンが多いのですが、ショールームに見に来ますか?」と後日、一緒に行く約束をしました。
数日後、ご夫婦と娘さんと共にショールームに、スライド式のシステムキッチンなどを見て悩まれましたが、いまさら新しい形より同じ形の方がいいということで、システムキッチンではなく流し台、調理台、ガス台を並べるキッチンになりました。連休中で納期が数日かかる旨をお伝えすると「先に逝ってしまうかもしれない。」と御主人は冗談を言っていました。小一時間ショールームで説明を聞き、疲れた様子もなくお帰りになりました。
それにしても、お元気でビックリ。ご主人は補聴器もなく会話し、奥さんもサッサッと歩く、毎日お二人だけで生活しているこんなご夫婦ばかりなら、世間で問題とされている高齢化も何の心配もないと思います。よく考えたら、ご夫婦の家は30年以上前に建てられ、段差だらけでバリアフリーではありません。もしかすると、家で生活しているだけでいい運動になっているのかもしれません。お二人を見ていると高齢化=老化とは限らないようです。
最近は若い人の家でも、段差のない床、手摺とバリアフリー仕様にしますが、段差を越えないと生活できない家に住むこのご夫婦を見ると、バリアフリーはどんな家でも必要な事だろうかと考えてしまいました。
関連するコラム
- 法隆寺の拝観料値上げの記事から① 2015-02-13
- 「新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割」の記事より~なぜ倒れない家を調査しないのか?① 2014-09-16
- 孤篷庵(こほうあん)を訪ねて3~忘筌-西向きの茶席 2014-10-13
- 「新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割」の記事より~なぜ倒れない家を調査しないのか?② 2014-09-17
- 新築マンション手抜き工事~フライデーの記事から 2014-05-01
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。