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コラム
雨漏り8~2階建てが建ち雨漏りは壁からになった
2014年7月7日 公開 / 2016年6月22日更新
豊臣秀吉が、応仁の乱以降荒れていた京都の町を、平安京の区割りから二つに割る新しい町割りをしたことにより、民家にも2階建ての民家が建つようになりました。現代では建てられる家のほとんどは2階建てです。2階建ての家になって雨漏りは屋根だけではなくなったのです。
下の図を見てください。図Aは箱木家に降る雨、図Bは2階建てに降る雨です。日本の雨の降り方は複雑で、風を伴って降ることが多いと書きました(”コラム;雨漏り5~日本の雨の種類 予備知識3”)図Aには雨はほとんど屋根に当っていますが、図Bは屋根だけでなく壁にも当っています。図Aのような家は雨が漏るのは屋根しか考えられませんが、図Bでは雨だけでなく壁も雨が漏らないようにしないといけません。そして、壁には必ず窓、入口などの開口部はいつでも開けられるようになっているわけですから、隙間があれば雨も入ることができます。
2階建ての家は屋根ではなく、むしろ壁から雨漏りすることが多いのです。もちろんこれは屋根が三角形の場合です。下の絵のように屋根が三角形ならば、壁のように窓などの開口部はありませんから、雨が止まることはなく、下に落ちます。2階建てにより雨は壁から漏るようになったのです。
次回は、「雨漏り9~家にかかる三つの雨」です。
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