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加藤武範

医療と介護の架け橋になる、リハビリと介護支援の専門家

加藤武範(かとうたけのり) / ケアマネジャー

合同会社福寿想

コラム

腰椎圧迫骨折

2023年7月6日

テーマ:高齢者 介護 問題

コラムカテゴリ:医療・病院

友人「お母さんが転んで腰椎圧迫骨折と診断されたらしいから、実家に帰って様子を見てくる」
私「大変だね。確か、お父さんと二人暮らしだよね。高齢だから自宅で生活するのもしんどいかもね。入院したの?」
友人「病院の先生は、いつでも入院して良いと言ってくれたけど、父親が反対して、自宅に連れて帰ってきちゃって、お風呂やトイレもなんとかなるだろ!と言ってるんだけど、様子を見て大変そうなら、入院勧めてくる」
私「本人は退屈かもしれないけど、医師が入院可と言ってくれるなら、入院がお勧めだよね。」

高齢になり骨がもろくなってくると、尻もちをついたり、くしゃみでも背骨の圧迫骨折をおこすことがあります。
腰椎圧迫骨折後の主な治療は、コルセットを腰に巻いて固定し、安静に過ごすことになります。高齢者にとって、安静にするという事は動かないという事ですので、手足の筋肉は落ちていく=筋力低下=廃用症候群という状態になります。痛みのない範囲で体を動かす(リハビリ)をすることが重要です。高齢者でなければ、自宅での日常生活でリハビリの替わりになるような動きができるかもしれませんが、高齢の方は、腰椎圧迫骨折といえども病院に入院させてもらい、専門職のリハビリを受けることを推奨します。高齢者が無理して、入院を拒否して、自宅で生活し、ちょっとしたきっかけで再度転び、大腿骨骨折!なんてなったら、目も当てられません。後悔先に立たず…です。3週間程度で良いのです。腰の痛みが軽減するまで病院に入院させてもらいましょう。
ただし、リハビリが全く無い病院もあります。そもそもリハビリの専門職がいない。そんな場合は、要検討です。それこそ病院で四六時中ベッドで寝かせられた状態になっては、元の木阿弥です。注意してください。
また、腰椎の圧迫骨折を機に、歩きにくくなったり、生活に手助けが必要になる場合もあります。そうした場合は、介護保険の申請を検討してください。「介護保険は、いつ申請して良いか分からない」という相談を受けることがあります。まさに骨折というエピソードが、高齢期の生活の転換期といえます。

私の友人は、お父さんを何とか説得して、病院に入院させたそうです。お父さんは、お母さんが入院になると寂しいので「安静なら病院に行く必要ない!」とお母さんの入院を断固拒否していたそうですが…高齢者って入院嫌いですよね…
https://www.cmpfracture.com/type/treatment.html

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