漢方夏バテ対策その3~夏バテしないための水分補給の仕方~
今年も早いもんで、もう3月に入りましたね。
何か運動を始めるにはすごくいい季節です。まずはウォーキングなど、気軽なものから始めてみるのがおすすめです。
いきなりマラソンをしよう!
とか、ハードルを上げすぎると、運動って嫌になってしまうこともありますからね。少しずつ、少しずつ運動量を増やしていくのがいいと思います。
この春のシーズン、ぜひ皆さんも運動を楽しんでみてください。
そしてこれは運動だけでなく、食事にも言えることなんですが・・・
健康のためだからといって怖い顔をしてやるものではないと思うんですよね。
健康のため、体のため、と難しい顔をしてやるよりも、楽しみながら続けることが大切です。
ジョギングも、走っている最中は少し苦しいですが、終わった後はとても爽快で気分がいいですよね。走っている最中も、風を感じたりして心地よかったりします。
どんな運動が心地よいと感じるかは人それぞれ。水泳が好きな人もいれば、ウォーキングが合う人もいる。ヨガやストレッチがいいという方もいるでしょう。
皆さんが楽しめる運動を選んで、無理なく続けていただければと思います。
食事も同じで、「これは体にいい」「これはダメ」と難しい顔をして食べるより、楽しくニコニコしながら食べることの方が、体にはいいんじゃないかなと思います。
運動も食事も、ぜひ楽しみながら取り入れてみてください。
それでは今日の本題に入りたいと思います。
今日はPodcast番組『コータの漢方RADIO』のリスナーの方からご質問をいただいていますので、まずはご紹介したいと思います。
養生ネーム「匿名希望」さんからのメッセージです。
「コータ先生、いつも楽しい放送をありがとうございます。コータ先生が番組の中で『弁証論治』という言葉を使われることがあります。
漢方の本を読んでいると、この『弁証論治』という言葉がよく出てくるのですが、なんとなく診察や診断のことなのかな、というイメージはあるのですが、実際にどういうことをするのか、よくわかりません。
もしよければ番組で取り上げていただけると嬉しいです。」
ということでメッセージをいただきました。ありがとうございます。
確かに僕も番組の中で、無意識にこの「弁証論治」という言葉を使っているかもしれませんね。
弁証論治は漢方のとても大事な考え方です。
漢字で書くと弁証論治
弁は「弁別する」の弁、証は「証拠」の証、論は論じる、治は治療の治です。
意味としては
証(しょう)を見極めて、治療方針を論じる
ということになります。
ちょっと難しい言葉ですよね。
簡単に言うと
体の状態をしっかり分析して、その人に合った治療をする
ということです。
「そんなの当たり前じゃないか」
と思われるかもしれませんが、漢方ではこの考え方がとても重要なんですね。
漢方では「証(しょう)」という言葉をよく使います。
この「証」というのは、簡単に言うと
病気のタイプ
のことです。
たとえば同じ「咳」でも、原因や体の状態によってタイプが違うんですね。
例えば肺気虚証(はいききょしょう)
という証があります。
これは簡単に言うと、肺のエネルギーが不足して、肺の働きが弱くなっている状態です。
慢性的な体調不良や疲れなどによって、肺の機能が低下してしまった状態ですね。
この場合は
肺の気を補う治療
を行います。
例えば漢方薬では玉屏風散(ぎょくへいふうさん)などを使うことがあります。
このように
・何が原因なのか・体のどこが弱っているのか・何が起きているのか
を考えて治療を決めていく。これが弁証論治なんですね。
もう一つ例を出してみます。
例えば風邪。
風邪といっても、すべて同じではありません。
急に体を冷やしてしまい、体の表面に冷えが停滞して起こる風邪。これは
風寒表証(ふうかんひょうしょう)
と言ったりします。
この場合は体を温めて、冷えを追い出す治療をします。
その代表的な漢方薬が葛根湯ですね。
でも、風邪だから全部葛根湯かというと、そうではありません。
例えばすでに熱が強く出ていたり、炎症が起きている場合は
銀翹散(ぎんぎょうさん)
のような別の処方を使うこともあります。
つまり
「風邪」という病名だけで薬を決めるのではなく
体の状態(証)を見て薬を選ぶ
これが漢方の特徴なんですね。
例えば生理痛でも同じです。
ストレスによって血流が悪くなり、痛みが出ている場合があります。
これは
気滞血瘀(きたいけつお)
という状態です。
この場合はストレスを和らげ、血の巡りを良くする治療を行います。
このように
何が原因で体のどこに問題が起きてどんな状態になっているのか
これを考えることが弁証です。
そして
それに合った治療を考える
これが論治です。
これを合わせて
弁証論治
と言うんですね。
もちろん、専門的な診断は僕たち漢方の専門家が行いますが、皆さん自身も体調が悪いときに
「何が原因だろう」「体のどこが弱っているんだろう」
と考えてみると、体調改善のヒントが見つかることもあります。
ぜひ、自分の体を観察する習慣としても活用してみてください。
ということで今日は弁証論治とは何か?というテーマでお話ししました。
少しマニアックな漢方のお話でしたが、皆さんの健康のヒントになれば嬉しいです。
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