無尽大好き山梨県民にお届けする〜漢方的・自分の体質にあったお酒の飲み方とは?①【山梨 漢方 さわたや薬房】
月22日は『カレーの日』ということで、今回は冬場に食べるカレーをより健康的に楽しむ方法をお届けします。
前回は、カレーに使われるスパイスが漢方薬の原料としても活用される生薬であることをお話ししました。その中で、「寒い冬に激辛カレーを食べるのには注意が必要」という点に触れました。今回はその理由について詳しく解説します。
冬こそ激辛カレーで温まる!?の落とし穴とは?
今年の冬は特に寒さが厳しく、辛い食べ物で体を温めようと考える方も多いかもしれません。しかし、実は冬の激辛料理には注意が必要です。
カレーを例に考えてみましょう。スパイシーで辛味の強いカレーが好まれる地域を思い浮かべてください。
エスビー食品の『世界のカレー』というページを見ると、カレーが主に食べられている国々が分かります。インドをはじめ、タイ、シンガポール、スリランカ、インドネシア、パキスタンなど、どれも高温多湿な地域です。これらの国々では、辛い料理を食べることで発汗を促し、体温を下げて暑さを乗り切る習慣があります。
しかし、この習慣を寒い冬の日本にそのまま取り入れるのは逆効果になることがあります。
辛い食べ物が体に起こす変化とは?
辛い料理を食べると、体がどう反応するか思い出してみてください。例えば、辛いカレーや麻婆豆腐を食べると、多くの場合、汗が吹き出ますよね。
汗をかくことで体内の熱を外に逃がし、体温を下げる効果があります。また、発汗により水分を補給し、代謝を促進します。これが、暑い国々で辛い料理が好まれる理由です。
しかし、日本の冬に激辛カレーを食べるとどうなるでしょうか?食べ始めは辛味で体が温まりますが、大量の発汗により体温が下がり、結果として体を冷やしてしまいます。
特に冬場に汗をかくと、冷えた汗が風邪の原因になることがあります。漢方では、発汗によって体に隙間ができ、そこから寒気が入り込むと考えます。そのため、冬の過剰な発汗には注意が必要です。
潤い不足タイプの方も辛いカレーには注意
さらに、肌が乾燥しやすい方や、ほてりやすい、のぼせやすい、空咳が出るような中医学でいう『陰虚タイプ』の方も激辛カレーには注意が必要です。
辛味は体内で熱を生じさせるため、中医学では体内の潤い(陰)を消耗すると考えます。発汗によって体内の水分も失われやすくなるため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などのトラブルがある方は特に注意しましょう。
イライラしやすい方も辛いカレーは控えめに
最近イライラしやすい方も、辛いカレーを控えたほうがよいかもしれません。中医学では、辛味が熱を生み、その熱が上昇すると考えます。これが、怒りやイライラを増幅させる原因となるのです。
辛いものばかりを食べていると、体内に熱がこもりやすく、さらにストレスを感じやすくなると考えられます。イライラしがちなときは、辛いものを控えるのがおすすめです。
美味しく・楽しくが基本
1月22日の『カレーの日』にちなみ、カレーの食養生についてお届けしました。
基本的に食事は美味しく、楽しくが大切ですが、注意を怠ると思わぬ落とし穴に陥ることがあります。適度な辛さは体を温め、気血水の流れを整える効果がありますが、辛味も「過ぎたるは及ばざるが如し」の代表例です。
寒い冬や冷え性の方、潤い不足の方、イライラしやすい方は、激辛カレーではなく、甘口や中辛を楽しむことをおすすめします。ほどよい辛さを楽しみながら、心も体も温まる冬を過ごしましょう。
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