ハマって食べているもの・それってカラダの弱りのサインかも?
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※今回もPodcastリスナーの皆さんにもご覧頂きたいと思い無料記事となっております。
どうも!
『熱いものは熱いうちが美味しい』
そう信じて疑わないので、どんな熱々も果敢に攻めてかなりの確率で口の中に火傷をする男
さわたや薬房の早川です。
#ゆっくりたべなさい
鍋の季節は特に危険で、お鍋に入っている筒状のネギは殺人クラスの破壊力を持っています。
昨年お取り寄せでブリを買ったので、ブリしゃぶにして食べたのですが、そのときに食べたネギの熱さは今世紀最強クラスでした。
ネギを噛んだ瞬間に光熱の汁が発射されて僕の喉ちんこを襲いました。
それから数日は口の中の激しい痛みと格闘したので、皆さんもぜひ、熱々お鍋を食べるときにはご注意くださいね。
さて、前回のnoteからPodcastのリスナーの皆さんにご協力いただいたアンケート
『好きな鍋料理は何ですか?』
でいただいた様々な鍋料理を食養生的に解説しております。
前回は前編ということでリスナーさんから一番人気だった『白菜と豚バラのミルフィーユ鍋』
定番の『水炊き』そして僕も大好きな『モツ鍋』ついてお届けしましたので、今回は後編です。
火鍋
ごま豆乳鍋
すき焼き
レタスと豚バラのしゃぶしゃぶ
この4つの人気の鍋についてお届けいたします。
シーズン到来!手軽な鍋料理で食養生を【後編】
というテーマでお届けいたします。
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【中国の鍋料理といえばこれ!〜火鍋】
今回最初にご紹介する鍋料理が『火鍋』です。
リスナーの方からも『好きな鍋料理』として名前をあげていただい鍋料理です。
いつ頃から日本で食べるようになったかは定かでありませんが、最近ではバーミヤンなどの中華のチェーン店でも気軽に食べれるようになり人気がある鍋料理の一つです。
『火鍋』とは中国の鍋料理の総称で『モツ鍋』『すき焼き』のように『この具材を使った、こういう味の鍋』と決まっているものではないそうです。僕も初めて知りました
広い中国全土には様々な火鍋がありますので、いろんな味を楽しんでみるのも良いですね。
火鍋の多くは2つの味を楽しめるようになっています。
火鍋でよく使われる鍋は鍋が2つに区切られているのをご存知でしょうか?
その仕切なのですが、ちょっと真ん中の仕切りがクネッている鍋が多い気がしませんか?
これはなぜなのかちょっと調べてみたのですが、どうやら中医学の基本的な理論である陰陽の図を見立てて作られているから、ということです。ちょっとびっくりですね。
なので、火鍋が2種類の味を楽しめるのはシンプルに2通りの味を楽しむ、という意味合いもあるとおもいますが、陰と陽のバランスを取るために2種類の味を食べる、なんて意味合いもあるのかなぁと感じます。
僕らが一般的にイメージする火鍋はトウガラシや花椒などをふんだんに使った辛い鍋をイメージする方が多いと思います。
辛い鍋は汗を大量にかかせてカラダの老廃物を出してくれます。
辛いものは少量だと温まりますが、激辛で汗が吹き出るほどのものだと逆にカラダの熱を冷ます働きがあります。
なので、ちゃんとした火鍋はよく辛そうな赤い鍋汁と白っぽいマイルドそうな鍋汁がくみあわさっているのはそのあたりのバランスをとっているかもしれませんね。
できれば激辛系のものと一緒にマイルドで補うことができるタイプの鍋、コラーゲンがタップリのパイタンスープ系のお鍋などと組み合わせると辛味の発汗で失ったうるいおを補えると思います。
日本では辛味の強い火鍋が多いようなので、疲労感の強い方、カラダに熱がこもっている方、イライラしている方などは辛味があわない場合もあるので食べる際は激辛にしすぎないようにご注意くださいね。
【最近人気の新定番鍋〜ごま豆乳鍋】
次はここ数年で人気急上昇の鍋『ごま豆乳鍋』
具材は割と定番の物を使うことが多いそうですが、特徴は何と言っても『白ごま』と『豆乳』をタップリ使ったマイルドな汁
実は数ある鍋料理の中でも女性の方にはかなりおすすめの鍋料理です。
まず『白ごま』
薬膳的には肌の乾燥を補い、腸の働きを良くして、カラダの渇きを潤します。
美容に欠かせない、デトックスと肌やカラダの潤いを補ってくれるので、白ごまは市販のスープにさらにすりごまを入れるなどしてマシマシにしても良いでしょう。
栄養価的にも黒ごま同様『抗酸化作用』が豊富なので『サビないカラダ』作りにももってこいです。
そしてもう一つの特徴
『豆乳』
こちらも白ごま同様カラダを潤す作用が薬膳的にあります。
『生津』と言って漢方ではカラダを潤す働きを持つ『津液(しんえき)』を生み出し、津液不足によってカラダがカサカサになってしまうのを防ぎます。
さらに呼吸器の潤い不足も養うので、カラ咳、口の乾きなどにもおすすめです。
もともと大豆なので女性の健康に大切な大豆イソフラボンやタンパク質が豊富。
美容と健康にはこれ以上無いぐらいのおすすめ鍋なので、寒い冬は積極的に食べておきたい鍋料理です。
【日本人のごちそうといえばこれ!〜すき焼き】
続いては、やはりでてきました。日本人のごちそうの代表格
『すき焼き』
Podcastリスナーの方からのアンケートでも好きな鍋として名前が上がっておりました。
日本料理としても代表格で『スシ・テンプラ・スキヤキ』といえば外国人の方もご存知のメニューです。
そんな世界に誇るすき焼きですが薬膳的にはどうでしょうか?
牛肉を美味しく食べる料理、というイメージが強いですが『焼き豆腐』『しらたき』『しいたけ・えのき』『春菊』『ネギ』がバランスよく入っている料理でもあります。
まずはメインの牛肉ですが薬膳的には気血両虚証と言われるような元気も血液も不足して弱っている方には最高のお肉です。
また、体力低下、『強筋骨』と言って足腰の衰えにもよく、柔らかく煮込んで消化の良い状態にしてあげれば高齢の方が食べるのにも向いていると思います。
牛肉は柔らかく煮込んで食べることで消化不良を起こしにくくします。お年寄りが食べる場合は先に塊状で圧力鍋などで煮込んで、柔らかい状態にして最後味付け程度ですき焼きにしてあげても良いかもしれません。
すき焼きの数ある具材の中でも特徴的な具材は春菊だと思います。
すき焼きといえば『春菊』というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、なんですき焼きに春菊が定番として入っているかは正直謎のようです。
春菊は11月〜2月が旬の野菜で、ちょうど鍋の時期に旬を迎えるのでなんとなく入れるようになったのかもしれませんね。
春菊はイライラして目が血走り、熱が上昇するのでめまいが起こったりするような、頭に血が登ったような状態を整える働きがあると薬膳では考えます。
ストレスからおこる喉のつまり感『梅核気』と言われる『なにも無いけどなんか喉に詰まってる感じがする』状態を改善する働きもあると言われております。
春菊と牛肉との相性はすごく良いと僕は思います。
その理由としては気血両虚証と言われるような、元気や血液を補う牛肉に、補ったものをしっかり巡らせる働きがある春菊を入れることは非常に理にかなっているからです。
また、すき焼きは晴れの日の特別なメニュー、というイメージが強いですよね。大晦日や元旦にすき焼きを食べる、なんてご家庭もけっこうあるかと思います。
それだけ特別なメニューなので、疲れた心身を牛肉で補い、ストレス疲労を春菊で取るという組み合わせはなかなか理にかなっていますよね。
【これはぜひ食べたい!レタスと豚バラのしゃぶしゃぶ】
最後にご紹介する鍋料理ですが、実は僕もまだ食べたことがない未知のお鍋
『レタスと豚バラのしゃぶしゃぶ』です。
普通のしゃぶしゃぶだと野菜は白菜やネギなどが定番ですが、レタスをしゃぶしゃぶする、というのが非常にポイントですよね。
レタスはサラダで食べる方が多い野菜ですが、実は中華料理などでは炒め物などにもよく使われています。レタス入りの炒飯などは有名ですよね。
レタスはもともと涼性でカラダの熱を冷ます、ちょっとカラダを冷やす働きがあるので冬に食べるのであればしゃぶしゃぶのように軽く火を通して食べるのが良いでしょう。
冬場で食べすぎている方はレタスは湿熱証と言って食べ過ぎや飲み過ぎでカラダの中にドロドロしたゴミが溜まっている状態を整えてくれると薬膳では考えます。
また、むくみ、おしっこの出が悪い、食物繊維も豊富なため便秘にも良いと薬膳でもされているので、デトックスが上手く機能していない方には最適のお鍋と言えるでしょう。
生だとあまり量が食べれないレタスも火を通すことでたくさんの量を食べられると思います。
日頃食べすぎている方は肉1に対してレタス5ぐらい、1:5ぐらいの割合でしっかりレタスを食べると良いかもしれませんね。
2回に渡りPodcastでリスナーの皆さんからご協力いただいた『好きな鍋料理』の薬膳的働きについてお伝えしました。
またこのような企画を行っていきたいと思いますので、その際はぜひ皆さん、ご協力をよろしくお願いいたします。
☆Podcast番組はこちらからお聴きください〜
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