僕らって実は「ストレスを探している?」後編【山梨 漢方 メンタルケア さわたや】
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どうも!
大型の爬虫類が逃げ出すニュースを聴くたびにホントならルパンとか怪盗キッドを逮捕するために警察官になったのに・・・と思いながら巨大トカゲを探す姿を想像するだけで警察官の方が不憫でならない
さわたや薬房の早川です。
#大変ですよね
最近なんとなくそういうニュースが多い気がしますが、住民の安心安全を考えるとやっぱり警察官の方の仕事なんでしょうね。
ルパンや怪盗キッドの捕まえ方は教えてくれるかもしれませんが爬虫類の捕まえ方なんて警察学校では教えないですよね。たまったもんじゃないですね。
猿とかイノシシとか鹿などの人間に危害を加えるかもしれない野生の動物が街をうろついたらやっぱり捕まえるのは警察官なんでしょうし、極論をいったら宇宙人とか怪獣とか妖怪とか現れてもまずは警察に通報が行くので、警察官がとりあえずいかないといけませんよね。
よく考えたら本当に大変な職業ですね。ちょっと小狡い感じの交通違反の取締とかしますが多めに見てあげましょうね(あれはあれでやってる方も嫌でしょうね)。
オリンピックが開催されたら警備もあるし、これから暑くなるので警察官のみなさん、くれぐれもお体に気をつけながら街の平和を守ってください。
イノシシとか鹿とか宇宙人とかゾンビとか使徒とかあらわれたらよろしくお願いいたします。
それにしても自宅に突然大型の爬虫類とか現れたらホント怖いですよね。大型爬虫類を飼っているみなさん、くれぐれも逃さないようにお願いしますね。
さて、警察官の話でも爬虫類のはなしでもなく
今回はこれから夏にかけて非常に増えてくる不調【口の乾き・ドライマウス】について
暑い時期に増える【口の乾き】ドライマウスの漢方的養生
というテーマでお届けいたします。
不調が起こる原因をいろいろな角度から考えよう
皆さん、カラダでどこか不調があるときって当然ですがその不調がおこっている場所に問題があると思いますよね。
肩こりなら当然こっている肩周辺の状態を確認するし、頭痛なら頭周辺、口が乾くなら口の中、生理痛なら骨盤周り、下腹部などの状態を確認しますよね。
もちろんそれがまずは一番大切なのですが、多くの場合患部だけに問題があるわけではありません。
患部に問題があるだけであれば原因としたらとってもシンプルな不調と言えます。
肩こりが肩だけを使いすぎたり、姿勢や体制にムリがあり筋肉や関節に負荷がかかっていることが問題であればそれを治せば良いからです。
しかし多くの不調の原因はそれほどシンプルではありません。
今回のテーマである【口の乾き】はその典型的な症状と言えます。梅雨から夏にかけては汗をたくさんかくことでカラダの潤いも低下して口の乾きやすい時期。
口の乾きは歯周病や歯槽膿漏など口腔内トラブルの原因はもちろん、デリケートなお悩みである口臭などにもつながってきます。
そんな口の乾きですが、多くの方が口が乾くときは口の中に問題があると思い歯医者さんにまずは行くと思います。
その次は口腔外科でしょう。
口の乾きでそのような病院を受診しても明確な原因(特定の病気や薬の副作用など)がわからない場合が多く正直なかなか改善しない方が多いのも事実です。
口の乾きの原因は様々
ここで日本口腔外科学会のHPに掲載されている口の中の乾燥についての原因をみてみましょう。
原因として
「薬の副作用(抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があります)」
「糖尿病」、 「シェーグレン症候群 (唾液腺、涙腺などの外分泌腺が萎縮し、口と目が乾燥する自己免疫疾患)」、 「年齢的なもの」(年齢とともに口や顎の筋力が低下や萎縮がおこり唾液の分泌量が低下します) 、「ストレス」(ストレスがかかったり緊張をすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます) 、「口呼吸」(鼻炎などの鼻疾患や癖などで口で呼吸をすれば唾液は蒸発してしまい口が渇きます)など、治療としては、生活指導や対症療法が中心となります。
保湿性薬剤、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピース、夜間義歯などを症状に応じて処方、投与します。
積極的に水分を補給するように心がけるのも、有効な方法です。
医学的にはこのような原因と対策が取られるということです。
基本的には病気が原因であればその病気自体の治療、薬の副作用であれば病気の様子を皆がら薬と投与量や種類などを調節するなどの対策ができますが、あとはいわゆる外側からのケア、外科的なアプローチとなるようです。
以前僕のところに口の乾きで相談に来られたお客様は【高血圧・糖尿病・抗うつ剤】この3種類を服用していました。
しかし口の乾きについてはその3つの治療をしている主治医に相談をしておらず、3つの病気が口の乾きとつながっていることを知らない状況でした。
まずはその方には『なぜ口の中の乾きが起こるか?』というお話をさせていただき、自己判断で糖尿病の薬を服用しなかったりしていたので、きちんと疾患の治療をするように伝えました。
この方はいくつもの歯科医や口腔外科に言ったそうですが改善されず困って僕のところに来てくださいました。
僕は服用中のお薬を拝見して、すぐに『これは口の中が乾きますよ』と持病と口の乾きの繋がりをお話して、持病の薬は服用しなくても行けないので、口の乾きがあることを主治医に伝えて薬については検討してもらうとして、僕が応援できることはどうすればその副作用を軽減できるか?口の中の状態をお薬を飲みながらでも正常に近づけることができるか?ということを一緒に考えました。
同じ薬を飲んでいる方が全員口の乾きになるわけではないので、その方の体質、体調をよく見ることで対策は可能と考えましたし、実際口の乾きは徐々に快方に向かいました。
唾液が出る仕組みから考える
口の中の乾きを改善するには大雑把でも良いのでまず『唾液がどうやって出てくるか?』という仕組みを知ることが大切です。
口の中は粘膜で、粘膜があるところには保護するための粘液が出てきますが、唾液は口の中を潤したり、清潔にするためのサラサラした唾液、副交感神経優位な時に出る唾液と
緊張した時に出る、交感神経が優位な時にでる粘膜を保護して雑菌を絡め取る働きのあるネバネバした唾液と2種類あるのですが、舌下腺、耳下腺と出る場所が違いますが口が乾くということは、原因としては
粘液を染み出す『毛細血管』の血流・働きが低下しているか?
『唾液出して』と指示を出す自律神経・命令系統のトラブルか?
この2つをカラダの内側から考えていけばシンプルだし、なぜ自分の口が乾くのか?という原因を知ることができます。
口の乾きの漢方的養生法
ちょっと大雑把すぎるかもしれませんが、シンプルに言えば血流が悪いか?自律神経が乱れているか?口の乾きの原因は病気であろうが、薬の副作用であろうが最終的にはこの2つの両方か、どちらかに問題が起きているので、そこを整えていけばよいと考えます。
そこにプラスして中医学の知恵が加わると症状を楽にする近道が見えてくると思います。
中医学的に考えても口の乾き対策としては
◇血行不良が原因
・血液不足の貧血タイプ
・潤い不足の陰虚タイプ
この2つのタイプは特に症状が出やすいです。
貧血タイプはカラダを潤す血液が少ないので、口の中の粘膜にしっかりと血が届かないで乾いてしまうと中医学では考えます。
鉄欠乏性貧血の方が口の中が暑くなり氷を食べたくなる(いわゆる氷食症)ことや口の乾きを訴えることからもわかると思います。
貧血タイプは血液をたっぷりにする赤い食材や血のもとになるタンパク質をしっかり取ることがおすすめです。
潤い不足タイプはカラダの潤いをコントロールする『腎』という場所が弱っていると中医学では考えます。
腎が弱るとカラダが潤せず乾きや熱の症状が出やすくなります。
食養生ではカラダを潤す海産物、海藻類、魚介類などを積極的にとりましょう。また甘酸っぱいものは潤いを作ると薬膳では考えるので、柑橘類なども積極的に取りましょう。
◇自律神経の乱れタイプ
・ストレス過多の気滞タイプ
・心身の弱りの心脾両虚タイプ
大きく分けると自律神経の乱れも負荷が大きすぎて乱れているのか?カラダが弱ってちょっとした負荷でも影響が出やすくなっているのか?で考えます。
ストレス過多の方は環境変化が一番です。職場、家庭など、ストレスを感じる場所から少しでも離れる時間を作れるように過ごし方を工夫しながら、気疲れをとってくれる香りのよい食材やお茶、ハーブ類などを上手に使いましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かり力を抜くのもおすすめです。
心身の弱りタイプの方はカラダが弱っているで、ちょっとしたことでもストレスに感じてしまいます。
そんな方は消化の良い食事をゆっくりとり、睡眠をしっかり取りカラダを休めましょう。滋養強壮と言って、食べた物をカラダに必要な形に変えて、それをカラダで使いこなして弱っているところを強くすることが非常に大切です。それをしてくれるのが胃腸なので、できるだけ胃腸に負担をかけない食事と食べすぎに気をつけてカラダを休めて力をつけましょう。
漢方薬では今回お伝えしたように使うとすると
・血流を改善する漢方
・カラダの潤いを補う漢方
・ストレスケアをする漢方
・胃腸を整えて滋養強壮する漢方
このようなものを総合的に判断して僕でしたらご提案をします。
ここでの選び方を失敗すると全く改善しないことはみなさんももうよくおわかりだとおもいます。口の乾きに漢方は有効ですが、選び方が難しいので、興味がある方はきちんと専門家に相談の上、服用する漢方を選んでもらいましょうね。
今回はこれから増える不調『口の乾き』についてお届けしました。
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