激辛はカラダが温まる??本当の塩分・『鹹味』とは?中医学的5つの味『辛味&鹹味』
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全国的に気温が30℃近くまで上昇する日が増えてきました。なんだか梅雨を通り越してもう真夏なのかな?というような状況ですが、気温が上昇するとそれに比例して低下してくることが多いのが食欲です。
中には『暑いと食欲旺盛になる』という方もいると思いますが、そんな方でもお腹は空いても普段のようにコッテリしたものでなくさっぱりした物の方が食べたくなるものです。
アイス、ジュース、サラダ、冷奴など冷たくてのどごしの良いものが好まれる季節です。こんな季節に特に好まれて食べられるのが『冷たいめん類』ではないでしょうか?
そうめん、ざるそば、ざるうどん、冷やしぶっかけ系のめん類や冷やし中華など夏の風物詩とも言える冷たいめん類がもっとも活躍する季節です。僕ら日本人はめん類大好きですよね。
そんな冷たいめん類ですが、食べる時の注意点と、少しでも体調に合わせた食べ方ができるように薬膳の知恵を活用した『夏のめん類養生』を今回からお伝えしたいと思います。今回はその第一弾です。
夏にめん類を食べる時の注意点とは?〜夏のめん類食養生①〜
というテーマでお届けいたします。
☆冷たいめん類を食べる時の注意点とは?
今回は暑い夏の食卓を支えてくれる『めん類』の食養生についてお届けしたいとおもます。
暑さで食欲が低下した時に、そうめん、ひやむぎ、蕎麦やうどんなどのめん類はのどごしもよくご飯やパンなどに比べると食べやすいので夏の人気のメニューです。
そんな美味しい夏の冷たい麺類ですが、食べ方を注意しないと思わぬ体調不良の原因になってしまうこともありますし、逆に上手に活用すると養生食にすることもできます。
まずは注意点からお伝えしたいと思います。
夏のめん類の注意点①〜タンパク質不足になりやすい
まず1つ目は夏のめん類の注意点は麺類だけで食事が終わってしまい、糖質や塩分は補給できるのですが、カラダを支える大切な栄養素、たんぱく質が不足しやすい点です。
さっぱりそうめんに、キュウリとトマト、夏のお昼ごはんの定番ですが、暑くてさっぱりしたものを好みすぎると元気と血液のもとになるたんぱく質が不足しがちになります。
それを防ぐためには麺類だけにならないように、できるだけさっぱりと食べれる蒸し鶏や豚の冷しゃぶなどを野菜や海草類と一緒に活用してたんぱく質を少しでもめん類にトッピングして食べるよにしましょう。
忙しい時はサラダチキンや魚の缶詰、ツナ缶やサバ缶、竹輪などでも良いので
めん類+タンパク質
になるようにちょっと工夫して食べましょう。
◇つけ汁を具だくさんに
また、めん類のつけ汁を具だくさんにすることもおすすめです。
一般的なざるそばの汁のようなめんゆつだけでなく、野菜やお肉などをたっぷり入れた具沢山の汁にすれば栄養の補給もしっかりできます。
また、麺は冷たくしてもつけ汁を常温ぐらいで食べるようにすれば胃腸を冷やしにくくなるので、冷たいめん類の弱点である胃腸の冷え対策にもバッチリです。
子供の頃、夏のお昼にひやむぎ(なぜか我が家はそうめんでなく、昔からひやむぎ派でした。きっとうちの母ちゃんが好きだったんでしょうね)
が定番でしたが、いつも人参、ネギ、大根、豚肉など具が沢山入っているつけ汁で食べていました。
つけ汁を工夫すると淡白になりやすい夏の麺類の栄養価を高めることができると思いますので非常におすすめです。
夏のめん類の注意点②〜よく噛んで食べる〜
2つ目の夏にめん類を食べる時の注意点は『よく噛んで食べること』です。
これは意外と思うかもしれませんが、実はめん類って噛まないで胃に流し込んでしまうことが多いので非常に消化に悪いのです。麺類は食べやすいので、消化が良くて意外とお腹に優しいと思っている方も多いかもしれません。
麺類は食べる時は喉越し良くツルッと入るので食べやすいのですが、噛まずに飲み込んでしまいます。
ご経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、麺類を食べあとにリバースすると(いわゆる嘔吐ですね・・・)麺類がそのまま胃から出てきてしまいますよね。
それでなくても夏は暑さで胃腸の働きが低下しやすく消化不良になりやすい時期です。
また、暑さから水分をがぶ飲みして胃がチャポチャポになり消化不良になりやすいですよね。
そこに噛まずに食べる麺類の回数が増えると加速度的に胃に負担がかかり夏バテの大きな原因にもなってしまいます。
なので、夏場に麺類を食べる時は意識的によく噛んで食べましょう。
◇病気の時はうどんよりやっぱりお粥
これは実は病気のときにも同じことが言えます。
風邪などをひいたときに「温かいおうどんでも食べなさい」と出された経験ありませんか?
風邪などをひいて胃腸が弱ったときも噛まずに食べる麺類は胃腸に負担がかかるので、あまりおすすめしません。
食べるのであれば、離乳食までいかなくても、柔らかく煮込んで消化しやすい状態にして食べたり、よく噛んで食べるようにしたほうが良いでしょう。
具体が悪い時は定番ですが、やはりお粥が一番胃腸の負担もかからないのでおすすめです。
冷たい麺類の中でもそば粉をつかった蕎麦は消化しにくいと言われていますので
『蕎麦はのどごしだぁ!噛んで食べるなんて粋じゃねぇや!てやんでぇ!』
などと言ってないで、しっかり噛んて食べましょうね。
今回は夏のめん類を食べる際の注意点についてお伝えしまいた。
次回は夏のめん類を養生食に変えるための薬味の活用法などについてお届けしたいと思います。
せっかくの暑い時期の風物詩の冷たいめん類、上手に活用して健康的に食べたいですよね。
次回もぜひご覧ください。
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