更年期障害の定義・症状とは??【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
ケンタッキー・フライド・チキンを数年ぶりに食べたのですが、やっぱりケンタは良いですね。皆既月食ぐらいの頻度で良いのでまた食べたいと思います。
さわたや薬房の早川です。
さて、前回より誰にでも訪れる『更年期』という時期を『幸年期』にするための方法をご紹介しております。
前回は仕組みをしっかりと理解することが治療にも予防にも大切ということで更年期という物の定義と更年期障害が起こる仕組み、そして症状についてお届け致しました。
今回はその続きで更年期障害にならないため、更年期と呼ばれる時期を軽やかに過ごすために今からできる予防法などをお伝え致します。
☆誰しも起こる可能性がある更年期障害・起こる人、起こらない人の違いは??
更年期障害は誰しもおこりうる可能性があります。
ここでちょっと考えておきたいのが、更年期障害になりやすい人、なりにくい人の違いはどこにあるのでしょうか?
どんな不調にもなりやすい人、なりにくい人がいます。
例えば、風邪を引きやすい人
頭痛になりやすい人
下痢をしやすい人、便秘しやすい人、メンタルの調子を崩しやすい人、など、色々ありますが、なりやすい原因を知っておくことってすごく大切ですよね。
なりやすい原因がわかっていれば、それを改善することで、不調を未然に防ぐことが出来ます。
更年期障害も同じだと僕は考えています。
では、どのような方が更年期障害になりやすいのでしょうか?
【更年期障害が起きやすい人】
1)月経にまつわるトラブルが多い人
月経不順、月経痛、月経前症候群などの毎月の月経時になんらかの不快な症状があったり、月経周期が乱れやすい方は要注意です。
月経にトラブルがあるのは子宮や卵巣の弱りのサインでもあり、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
このようなトラブルが普段からある方は更年期の時期には要注意です。
そのほかのにも、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など子宮や卵巣の病気を経験したことがある方はそのまま放っておくと更年期の時期になり症状がひどくなりやすいので、注意が必要です。
中医学的には月経トラブルや婦人科系疾患は『腎』の弱りと言われ、更年期の時期に低下しやすい場所なので
カラダを冷やさない
黒いもの(魚介類・海藻類・黒豆・黒糖・黒きくらげ等)をしっかり食べると『補腎』とって腎の働きをサポートしてくれるので積極的にとっておきましょう。
2)自律神経の乱れがある方
更年期障害になりやすい方の特徴の2つ目は自律神経の乱れが日頃から起きやすい人です。
ホルモンバランスの変化により自律神経が乱れてしまい症状がおこるのが更年期障害なので、日頃から自律神経が乱れやすい方は要注意です。
イライラ・くよくよしやすい 不眠がち 頭痛 肩こり めまい
耳鳴り 胃腸虚弱
便秘や下痢を繰り返す
日頃からこのような自律神経の乱れのサインが出やすい方も早めのケアが大切です。
中医学的には『気』の巡りがわるくなり『気滞』という状態になると自律神経が乱れやすくなると考えますので、日頃から
香りのよい食べ物(薬味系のもの・ハーブ類等)を積極的に食べたり
瞑想したり深呼吸をしたり、ゆっくりとした運動をするなどして気の巡りを整えておきましょう。
婦人科トラブルと自律神経トラブル
この2つが日頃からある方は今からそのトラブルを改善することで更年期障害の予防に繋がります。
☆更年期障害・病院ではどんな治療を?
ここで更年期障害になってしまった場合、どんな治療が行われているかを見てみましょう。
更年期障害で婦人科などを受信した場合は、治療法として多く使われる
のが「ホルモン補充療法(HRT)」です。
これは減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。
また、黄体ホルモン(プロゲステロン)を一緒に投与されることもあります。
うつや不安などの精神神経症状が主たる症状の場合や、HRTが無効な場合には抗うつ薬や抗不安薬が使用されます。
ほかにも、専門のカウンセラーによるカウンセリングも効果的と言われていますがそこまでのケアができる医療機関がほとんどないのも現実です。
☆更年期障害の治療で漢方が注目されている理由
このような治療が医療機関では中心ですが、近年では漢方薬を使った治療も非常に注目を集めています。
それは体質や気質、症状によって方剤(漢方薬の種類)を使い分けることができ、「異病同治」という異なった病気をカラダのバランスを整えていくことで同時に治していく、という漢方の基本的な考えはまさに更年期にはうってつけといれるからかもしれません。
ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れが更年期障害の原因とお話をしましたが、大切なのは
「なぜ??」ホルモンバランスが乱れているか?
「なぜ??」自律神経が乱れてしまったのか?
というところです。漢方ではそこをとても大切にします。
ある意味漢方薬を選ぶ時に一番大切なことだと僕は思っています。
病名で当てはまるからと漢方薬を選んでしまうと失敗することが多いのはそのためです。
大切なのは「カラダのどこが弱っているか?」「どうして弱ってしまったか?」なのです。
最後に、更年期障害にならないため、なっても楽に過ごすための対策法をお伝え致します。この方法は更年期障害で辛かった経験を持つ方も日頃からやっておくことで、元気で長生きの生活、病気の予防に繋がります。
☆更年期を『幸年期』にするための養生法
漢方的な養生は原因により細かく変わってきますので、また別の機会にコラムやオンラインセミナー等でお伝えしたい思います。
すべての方に言えることは、前述した日頃から婦人科トラブルがある方や自律神経の乱れがある方はそれをしっかり整えておくことと、月並みですが、こんな習慣がある方は要注意です。
ついつい無理をする
食事の不摂生(食べる時間・内容)
ストレス過多
睡眠不足
失望、悩みが多い
このようなことが続くと気力・体力が低下して自律神経もホルモンバランスも乱れやすくなり、更年期障害が起こりやすくなります。
最後に具体的な更年期障害予防法をご紹介します。
☆おすすめはセロトニンアップ健康法
更年期障害が起こる仕組みを考えると具体的な対策もみえてきます。
更年期障害の原因は卵巣機能の低下により女性ホルモンエストロゲンの分泌が低下してきます。
エストロゲンの急激な低下は自律神経のバランスを取ってくれるセロトニン神経機能低下を招き、様々な症状を引き起こします。
これが更年期障害が起こる原因のひとつなので、エストロゲンが低下してもしっかりとセロトニンが働いてくれるカラダにしておくことが予防に繋がると考えます。
エストロゲンが欠乏してもしっかりとセロトニンが働けるようなカラダ、それを作ってくれるのが
『セロトニンアップ健康法』です。
セロトニンアップ健康法と言っても難しことはありません。日頃からできる3つの方法をここではご紹介しますね。
1)太陽の光でセロトニンは増やせる
陽の光をしっかり浴びましょう。とくに体内時計と関係深い朝日をしっかり浴びると効果的です。
1時間も2時間も陽を浴びる必要はありません。研究によると5分程度の日光浴でもセロトニンが活性化されるというデータもあるので、1日数回、外に出て日光浴をしておきましょう。
気が付くと全然日光浴びていない、という方が結構いらっしゃいます。
2)リズム運動でセロトニンアップ!
音楽を聞きながらや、リズミカルに行なう運動は通常の運動に比べてセロトニンの活性に繋がります。
ラジオ体操や音楽を聴きなながらのウォーキングやスクワット
ヨガやフラダンス、盆踊りなどもおすすめです。
1時間やらなくちゃ!などと時間を気にしないでできる範囲で良いので毎日少しずつカラダを動かしましょう。
3)人とのふれあいで共感する
最後は『グルーミング』などと呼ばれる人とのふれあい、交流をしっかり摂ることです。
セロトニン神経は人とのふれあいでもっとも活性化すると言われています。
手を繋いだり、ハグをしたり、マッサージや肩たたきなど簡単なスキンシップでも効果的です。
また、人でなくてもペットとのふれあいももちろんOK
繋がることが大切なので、オンラインツールなどでも仲良しの安心できる相手、好きな相手との交流を定期的に行っておきましょう。
SNSなどでも楽しんで、良い気持ちで交流できる場があればそのような場でもOKです。
セロトニンアップ健康法はすべての世代に有効な体調管理法です。現在、更年期の方はもちろん、これから更年期の方、すでに乗り越えた方も日頃の体調管理法としてぜひ取り入れてみてください。
2回にわけて更年期障害の予防法をお届け致しました。
誰にでもやってくる『更年期』マイナスのイメージがありますが、幸せへの次のステップ『幸年期』として過ごせるようにしっかり予防をしておきましょうね。
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