日常生活でも注意が必要〜エコノミークラス症候群〜【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
好きなお菓子はハッピーターン
ビールはプレミアムモルツ派。
鉄の意志はしばらく帰って来ていません。誰か見つけたらごれんらくください。。。
心とカラダの健康をサポートする、さわたや薬房の早川です(*´∀`*)
☆日常生活の中でも充分に起こりうる症状・エコノミークラス症候群にご注意を☆
さて、新型コロナウイルスの対策で自宅にいる時間を多くなっていると思います。
自宅にいる時間が増えてしまうと、どうしても座ったままで生活する方も増えており、こんなときに注意をしてほしい症状の1つが飛行機やバス、電車の乗り物に長時間乗りっぱなしで起きてしまうことからこのような名称で呼ばれている
『エコノミークラス症候群』(旅行者血栓症)です。
この症状に関しては、何度が耳にしたことがある方も多いと思います。
旅行などの移動時だけでなく、災害時などに自家用車などの車内や狭い避難場所で過ごす時間が増えたりすることでこの症状を起こす方が増えたことで注目を浴びましたが、自宅にいる時間が増えている今、多くの方に注意が必要な症状だと思い取り上げさせていただこうと思います。
今回は改めてこの『エコノミークラス症候群』について考えてみたいと思い「自宅にいても要注意!エコノミークラス症候群対策の養生法」についてお届け致します。
さて、改めてですが、エコノミークラス症候群とは、一般的には飛行機など、長時間同じ姿勢で座ったりしているときに注意したい症状です。
長時間同じ姿勢で座っていることで、下肢が圧迫されてうっ血状態となり、血栓が生じることにより発症します。
この血栓が肺に詰まってしまうことを「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」と言います。
この2つを合わせたモノを「エコノミークラス症候群」と言います。
エコノミークラス症候群と呼ばれるぐらいですから
「飛行機でのみ起こる症状」だと思われるかも知りません。
しかし、実はエコノミークラス症候群は、飛行機だけではなく、列車旅行など、長時間座席に座って移動する時や、自宅で座りっぱなしでいる時間が多いときや、
オフィスでのデスクワーク、長時間の会議、劇場・映画館などでも起こると考えられます。
特に、エアコンなどの空調設備の整った自宅やオフィス環境というのは非常に航空機内に似ている環境と言えますから実は日常の中でも起こりうる症状なのです。
では次に、エコノミークラス症候群になる原因を見てみましょう。
原因の1つは、航空機内などの乾燥した空間や、低い気圧によって体内の水分が蒸散しやすくなり、血液の粘度が上昇してしまうことにあります。
水分摂取の不足や、アルコール摂取なども脱水傾向を招き、血液粘度(血液中の水分も少なくなり流れにくくなる)上昇のリスクを高めます。
このような状態で長時間座った姿勢により下肢が圧迫され続けると、うっ血を起こし、血栓が生じてしまいます。
これを「深部静脈血栓症」と言います。
また、気圧が低い場合は、よりうっ血しやすくなります。
生じた血栓は、立ち上がった際などに、血液の流れにのって移動し、肺の細い血管で詰まることで呼吸困難や動悸をひきおこします。
これが「肺塞栓症」です。このようにして「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」が発症するのです。
ちょっと難しい話となってしまいましたが、ここからは
『普段からこんな体調の方はエコノミークラス症候群に要注意!』
ということをご紹介します。
厚生労働省によると、エコノミークラス症候群になりやすい方は以下のような方ということです。
(1)高齢者
(2)下肢静脈瘤
(3)下肢の手術
(4)骨折等のけが
(5)悪性腫瘍(がん)
(6)過去に深部静脈血栓症・心筋梗塞、脳梗塞等を起こした事がある、(7)肥満
(8)経口避妊薬(ピル)を使用
(9)妊娠中または出産直後
(10)生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)
がある等の方は特に注意が必要です。(厚生労働省HPより)
上記の共通点は何でしょうか?
そうです、もともと血行不良がある方は要注意なのです。
飛行機の中や乗り物の中だけでなく、日常生活の中でも長時間座りっぱなしになっているようなときはじゅうぶんに起こりうる可能性があるので、一日家にいることが多い方は日頃から血行不良の対策を行っておくことが良いでしょう。
【長時間座りっぱなしの後でこんな身体サインがでたら要注意】
長時間座り続けたあとで
『歩いている時に妙に息切れをする』
『胸が痛む』
『片側の足の痛みやむくみ』
こんなサインがでたら要注意ですので、すぐに診察を受けましょう。
【東日本大震災の時も多くの方がなった症状】
ご存知の方も多いかもしれまえんが、東日本大震災の発生後、宮城県立呼吸器・循環器センターの行った調査によると、およそ1か月間、宮城県石巻市など21か所の避難所を回って、高齢者など269人を対象に超音波装置で血栓の有無を調べたところ、なんと24%に当たる65人の脚に静脈血栓が見つかり、軽症のエコノミークラス症候群と診断されたということです。
センターの柴田医長は「血栓があった人の半分は自覚症状がなかった。本人が気付かない間に進行して血栓が肺に流れ込めば1時間程度で亡くなることもあるのがこの症候群の怖さだ」と話しました。
そして、血栓ができた理由として
「避難所では夜に起きてトイレに行くと周りの人を起こしてしまうので我慢した人が多かったほか、避難所に入れず車中泊を続けた人もいた」
と指摘しましたので、日頃の生活でも長時間座り続ける+トイレを我慢する、この組み合わせがもっとも危険なので、日頃から血行不良の症状、冷え性や肩こり、頭痛、生理痛などがある方はとくにそのような環境時には注意したいですね。
【エコノミークラス症候群主な予防方法】
それでは最後にエコノミークラス症候群を予防する養生法をご紹介したいと思います。
予防方法はいろいろありますが、ポイントは5つです。
1)座りっぱなしの時でも同じ姿勢を取り続けない
2)定期的に足の運動をする
3)適度な水分補給をする(1日1リットル以上)
4)利尿作用があるコーヒーやアルコールを控える
5)深呼吸をする
などです。自宅に長時間いるとどうしてもスマホを見たり、テレビを見たり、パソコンをしたり、ゲームをしたりとカラダを動かすことが少なくなります。
人間は「動物」なのでできるだけ日中はしっかりとカラダを動かすように特に心掛けましょう。
動きが少ないとエコノミークラス症候群まで行かなくても「むくみ」がひどくなったり、「便秘」をしたり、「肩こり」や「腰痛」が増えたりと
「動かないから動かなくなる」病気が増えてきます。
漢方では「不通則痛」通りが悪いと痛みが出ますよ、という言葉があります。
痛みまで行かなくてもカラダを動かさないと様々な物の動きが悪くなります。ぜひ、余計な不調を増やさないためにも先程の養生を実践してみてくださいね。
※参考文献 厚生労働省HP 大塚製薬HP NHK・HP
僕との漢方相談・健康相談ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
遠方の方もSkype・メール・お電話での遠隔相談も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
問い合わせ・予約申し込みフォーム
https://mbp-japan.com/yamanashi/sawataya/inquiry/personal/
早川コータの漢方専科・さわたや薬房HP
http://www.sawataya.com
創業240年伝統のオリジナルブレンドのお茶『さわたや養生茶シリーズ』
オンラインショップで好評発売中
https://sawataya.raku-uru.jp
Twitter『ほぼ』毎日更新中
https://twitter.com/sawatayaph
You Tube『心とカラダのサポート〜コータの養生チャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UCe0GXMenFOWsk5CJnZCpEGw
iTunes podcast「コータの養生チャンネル」
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E5%BF%83%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%80%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%AE%E9%A4%8A%E7%94%9F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB/id1495641048
Spotify podcast 「コータの養生チャンネル」
https://open.spotify.com/show/3lnveQxLCKF5U8jvULFnD1?si=Ntz-CqvXTKKJpupkZHwLiQ
『山梨日日新聞〜マイベストプロ山梨』掲載の健康コラムはこちらから
https://mbp-japan.com/yamanashi/sawataya/column/
漢方&健康コラム:noteにて配信中
https://note.com/sawataya
皆さんの『小さいけれど確かに幸せ』〜小確幸〜募集しています。
Podcast&You Tube配信番組へのご質問やリクエストお待ちしております。
宛先は
info@sawataya.com
までお気軽にMailください。