メンタルケアにおすすめ思考『不幸より幸せカウントしよう』【山梨 漢方 メンタル さわたや】
今日は食養生のお話をしたいと思います。
『食は命なり』という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
僕たち人間は食べたものでできています。当たり前ですが。
漢方でも人間の命の源である『精』には生まれながらにして持っている『先天の精』と食べた物から作られる『後天の精』があると考えます。
この後天の精が食事バランスが悪かったり、食べ過ぎたり飲みすぎたり、ストレスで胃腸の機能(漢方的には五臓六腑の一つ、消化器を指す『脾』が弱ると考える)が低下したりするとしっかり作れなくて病気の原因となると考えます。
僕らが悩んでいる病気の多くは食べ物と大きく関係しているので、どんな不調の相談の方も食事内容に関しては結構時間をさいて相談の際はお聞きするようにしています。
さて、昔は栄養が不足して病気になる方が非常に多くいました。戦前戦後などは物資もなく非常に厳しい時代を先人の方は過ごされてきました。
幸い、先輩方の努力で食べるものがなくて、栄養が不足して病気になることがほとんど無くなった現代社会ですが、飽食の時代だからこそ生まれる新型の栄養失調もあります。
そうです、バランスの悪い食生活です。
バランスの悪い食生活、と聞くと多くの方は
『肉ばかり食べている』
『ジャンクフードが多い』
『菓子類が多い』
などの『新型栄養失調』を思い浮かべるかもしれませんが、実は健康的なイメージが強い『野菜ばかり食べる』ということも注意が必要です。
ジャンクフードや加工食品が多くて起こる新型栄養失調の更に先を行く(という表現が正しいのかは微妙ですが・・・)良かれと思って野菜ばかり食べている方こそ気をつけたい『ネオ新型栄養失調』の方も増えています。
体重や体型を気にする余り、太りやすい肉や炭水化物を抜く方が増えていますが、ある特定の野菜ばかり食べすぎたり、タンパク質、脂質、炭水化物が体内で不足し過ぎると体調を崩し、思わぬ病気の原因となるので注意が必要です。
月並みですがバランスの良い食生活を送ることが一番の健康管理法です。
ビーガンの方やベジタリアンの方は思想や個人の考えにより肉などを口にしない生活をされていますが、その代わりに大豆系の食品をしっかりと取るなどのバランスがより求められるので、食事にはとても注意が必要です。
大前提としてけっしてベジタリアンの方やビーガンを批判したり、良くないと行っているわけではありません。それぞれは素晴らしい考えだと思います。
それだけに健康的に続けてほしいと思っていますので、このコラムは役に立つと嬉しいですね。
野菜系、タンパク質系、脂質系、炭水化物系、それぞれの食品の体内での役割を改めて見てみることで、偏らない食事の大切さがわかると思います。
☆野菜系に含まれている栄養素
野菜や海藻、キノコなどは基本的に味付けの物に注意すればカロリーも殆ど無く、食べすぎても太らない食品と言えます。
よく『バケツいっぱい食べても太らない』と言われる種類の食べ物です。
体内での働きは食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいることから、お通じを良くしたり、髪の毛や肌、爪などにハリ・ツヤを与えてくれます。
体の質を高める、と言う表現がしっくり来る栄養素ですね。
不足すると逆に便秘、肌荒れ、貧血などになりやすくなります。
☆タンパク質系に含まれている栄養素
次の栄養素は『タンパク質』です。
太りやすいなどの理由で目の敵にされやすい成分ですが、これらがなければ血液や筋肉が作られません。さらには髪の毛や肌、爪などを作る材料になりますからしっかりと摂取しないとこのような場所が弱り、メリハリのないカラダなり、体力が低下します。
主にお肉やお魚で取ることができます。植物性のものであれば豆類が代表格ですよね。豆類以外でもトウモロコシやアボガドなどにも含まれています。
☆脂質系に含まれている栄養素
脂質に関しては健康に気をつかっている人からはもっとも目の敵にされていますが、これも人体を構成する上ではとっても必要不可欠な栄養素です。
脂質とは脂肪酸とコレステロールを合わせたものですが、当然摂り過ぎると様々な害を体内で及ぼすと言うことはご存知だと思いますが、その悪いところばかりが近年はクローズアップされすぎており、カラダにとって不可欠なものということが忘れられがちです。
脂肪酸はカラダに蓄えられカラダを動かすエネルギー、車に例えるならガソリンのような役割をします。そしてコレステロールはホルモンや細胞の材料になったりするので脂肪というものは我々のカラダにとっては必要不可欠なものなのです。これが体内で不足していると考えるとちょっと恐ろしいですよね。無理なダイエットをした方の結末を見れば一目りょう然です。
脂質も肉や魚のイメージが強いですが、植物性の油などがあるように野菜などからも取ることができます。
☆炭水化物に含まれている栄養素
そして最後に主食となる炭水化物。これは脳や筋肉のエネルギーとなる糖質を補えるとても大切な栄養素です。不足すると低血糖状態になり、疲れやすくなったり思考力が低下するので、食べる時間帯としては、夜よりもできるだけ活動する朝や昼に食べると良いですよね。
食べ物としては穀類やイモ類などに豊富に含まれていますよね。代表はなんと言ってもお米ですよね。
☆全ての栄養素をバランス良く取ることが重要
最近では過剰摂取で、そのマイナス面ばかりが強調されれる栄養素(特に脂質系や炭水化物など)もありますが、お伝えしたようにそれぞれしっかりと摂取することが大切なのです。
♪脂質だって〜糖質だって〜タンパク質だって〜みんな、みんな、必要なんだ、大切なんだ〜♪』と僕らはみんな生きている、の替え歌が思い浮かぶぐらい大切な栄養素です。
ベジタリアンの方も大豆製品などを中心にタンパク質や脂質を取ることができる食品もあるので、野菜中心の方こそ、中身をよく考えて食事を取って欲しいと思います。
毎日野菜ばかり食べているから健康、ではありません。その中身をぜひ考えてみて、食事はおいしく、楽しく、健康に、が重要です。
人間は食べたものでカラダが作られます。
その人を見れば、その人が何を食べているかわかる、という格言もあるぐらいなので、日頃の食生活にはぜひご注意ください。
良かれと思って野菜ばかり食べて起こる『ネオ新型栄養失調』ぜひご注意くださいね。
漢方相談・健康相談の際には食事のアドバイスなどもしております。お気軽にご相談ください。
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