月経リズムの変化でなぜ不調が起こるのか?〜①〜【山梨 漢方 婦人科 さわたや】
肩こりと腰痛についてお届けしております。今回からはいよいよ腰痛について。
身近な不調である肩こりや腰痛はなんとなく湿布や塗り薬、マッサージなどでしのいでいる方も多いでしょう。
完治がむずかしくとも、症状を最小限にしたり、症状がおこる頻度を少なくするためにも日頃の体調管理がとっても大切です。
☆腰痛
今回からは腰痛を見ていきましょう。腰痛は年配の方が多い症状だと思われがちですが、肩こり同様、若い女性の方にも非常に多い症状です。
腰痛は、二本の足で立って歩く人間の宿命ともいわれます。四足歩行の動物と違い、二足歩行では、上半身の体重が垂直方向に腰へとかかるため、腰痛になりやすいのです。
☆現代人に腰痛が増えている理由
・運動不足による筋力の低下
・姿勢の悪さなど生活習慣の変化
この2つが大きいと言われていますが、姿勢と腰の負担を調べたところ、正しい座り方のときと、前かがみの姿勢では、背筋に3倍の負担がかかっているという結果が出ています。座る時の姿勢もとても大切ですね。
腰痛は大きく分けると、骨や関節、筋肉に問題があって起こる腰痛と、内臓疾患からくる腰痛とに分けられます。
最近、急増しているのは、前者の腰痛で、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、脊椎分離症、骨粗鬆症などが代表的な疾患としてあげられます。
漢方では気血水の質や流れが悪いと考える
漢方では、腰痛は経絡(けいらく)に気・血などのエネルギー・栄養物質が流れなくなるために起こると考えられています。経絡とは、からだ中を流れる栄養物質の通路です。さまざまな栄養物質は、経絡を通って筋肉や関節、骨などに行き渡り、生命活動を支えています。経絡の流れを乱し、腰痛を引き起こす原因として、腎虚や冷え・湿気などが考えられています。
肩こりの原因を西洋医学的にまとめて見てみましょう。
腰痛の西洋医学的原因
(1)特異的腰痛・・・画像診断等により腰痛の原因が特定できるもの→腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、感染性脊椎炎、ガン転移など
(2)非特異的腰痛・・・神経症状や重篤基礎疾患を有していない腰部に起因する痛み。原因が特定できないもので、実に腰痛の85%を占める。
・運動器由来→筋肉疲労・筋肉痛。筋肉量低下(サルコペニア)に伴う腰部の不安定も含まれる。
・血液循環由来→前かがみなどの姿勢が続くと腰部腹部のうっ血を起こし、虚血性の腰痛をきたす。
・内臓疾患由来→安静時にも疼痛を訴える。骨盤内臓器(子宮、膀胱、尿路、大腸、S字結腸、直腸など)の関連痛として腰痛が現れていることが多い。
次回も腰痛についてお届けします。
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