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漢方タイプ別春バテ対策【山梨 漢方 さわたや薬局】

早川弘太

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春バテ=自律神経の乱れ


シリーズで最近話題の『春バテ』について取り上げました。

結論から言うと、春バテは環境変化(入学、進学、進級、就職、退職、転勤などのライフイベント)によるストレス(これは悪い意味でのストレスだけじゃなくて、良いストレスも含めて)とこれも最近話題の言葉

『春の5K』(乾燥 強風 寒暖差 黄砂 花粉)による気候変動からのストレスがかかり自律神経が乱れることが原因です。

今回はシリーズの最後で、大きく分けて3つですが、それぞれ春に自律神経が乱れやすい方のタイプ別対策をご紹介したいと思います。





☆最も多いタイプ「肝気鬱結(うっけつ)」タイプ☆


まず最初に紹介するのはこのタイプです。

主な症状
・憂鬱、情緒不安定 ・胸部、腹部の張り、 痛み ・食欲不振・口の渇き ・頭痛・月経不順

気の流れをスムーズにして、早めに改善「肝」はストレスを発散させ、精神や感情をコントロールする役割を担っています。しかし、憂鬱や怒りといった精神的なストレスを強く受けると、この機能が低下し、気の流れが滞ってしまうのです。


これが「気鬱」の状態で、初期の鬱症状の原因に。 気鬱の状態が長引けば、熱っぽい症状が現れる「熱鬱」、血の流れが滞る「血鬱」、脾胃の消化機能を低下させ、食・痰・湿の停滞が起きる「食鬱」「痰鬱」「湿鬱」といったさまざまな症状につながります。


五行学説では肝は春にあたります。樹木のようにのびのびとし、発散することを好む臓腑。ストレスを発散し、停滞した気の流れをスムーズにすることを心がけてください。症状が重くなる前に、なるべく「気鬱」の段階で改善できるよう身体を整えましょう。

☆オススメの食養生☆
ジャスミンやミントなど香りの良い食べ物を積極的にとって爽やかな雰囲気を楽しめるような飲み物や食べ物を積極的に取りましょう。

☆余分な水分や汚れが溜まる「痰湿停滞」タイプ☆


2つ目はカラダの中に余計な物がたまり正常なカラダの働きを行なうことができずに乱れてしまうこのタイプです。

主な症状
・胸のモヤモヤ ・痰が多い ・のどの閉塞感 ・悪心・げっぷ ・食欲不振

溜まった痰湿を取り除き、身体をすっきり「肝気鬱結」タイプでお話したように、気の流れの停滞は脾胃にも影響し、消化機能の低下につながります。その結果、常に体内に痰湿(余分な水分や汚れ)が溜まるようになり、精神的な症状に加えて、胸がモヤモヤする、痰が多い、のどの閉塞感、悪心、食欲不振と
いった症状が現れるのです。


また、ストレスからくる暴飲暴食、油っぽいものの過食などが痰湿の原因となることもあるので注意しましょう。


このような症状が気になる場合は、胃腸の機能を改善しながら、尿と便の排泄を良くすることが大切。痰湿を取り除くことでさまざまな身体の症状も回復しやすくなり、基本的な健康づくりにもつながります。気の流れをスムーズにするとともに、余分な痰湿をすっきり取り除くようにしてください

☆おすすめの食養生☆
キュウリや冬瓜などカラダの余計な水をはかせてくれる物を積極的に取りましょう。


☆心と身体の元気が足りない「気血不足」タイプ☆


最後に紹介するのは気血不足、カラダのパワー不足で春バテになる方です。

主な症状
・動悸・不眠 ・不安・夢が多い ・健忘・めまい ・脱毛・疲労 ・食欲不振

気・血の不足で、ストレスの影響を受けやすく同じようなストレスを受けても、すぐに解消できるとき
もあれば、落ち込みやすいときもあります。これには、気・血の状態が大きく関わっています。 「気」は生命のエネルギーであり、「血」は「心」の栄養。心身ともに健康で気・血が十分にあれば、ストレスに負けることはありません。


反対に、「肝気鬱結」の状態が長く続き、気・血をつくる「脾」の機能低下、「肝」が蓄える血の消耗、精神活動の中枢「心」の血不足を招くと、身体全体の気・血が不足。精神が不安定になり、ストレスの影響を受けやすくなってしまいます。

憂鬱や情緒の不安定などの症状に加え、動悸や不眠、不安、健忘、めまい、疲労などを感じる人は、気の滞りを解消しながら、足りない気・血を補うようにしてください。

また、病後や産後、更年期など、体力を消耗しているときにも気・血が不足しがちなので注意しましょう。

☆おすすめの食養生☆
黒ごま 人参 ほうれん草 各種肉類など元気と血液のもとになりやすい、栄養価の高いものをしっかり取りましょう。


☆最後に☆


食養生や漢方薬で身体を整えていくことはもちろん、日常生活の中でストレスや疲れを溜めない工夫をすることも必要です。まず、生活リズムを守ることが大切。深夜までテレビを見たり、間食することは避け、規則正しい生活・食事を心がけましょう。家に閉じこもらず、なるべくに出て身体を動かすようにしたり、お風呂でリラックスしたり、趣味を見つけて楽しんだり。そんなちょっとした習慣も、ストレス発散につながります。暖かい春の朝は、散歩にもぴったりです。新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで、心も身体もリフレッシュしてください。

(参考文献:イスクラ産業HPより)

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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