自分の履歴書づくりで心とカラダを見つめ直して見よう
※今回のお薬の話に出てくる『薬』は病院で処方される処方薬と市販薬でも西洋新薬、化学薬品を念頭に説明をしております。漢方薬など東洋医学的なお薬などは含まれませんのでご注意ください。
☆薬が効く仕組みとは?
それではここからお薬の正しい知識についてお伝えしたいと思います。どんなこともまず『仕組み』を知ることがとっても大切です。
仕組みを知ることで応用することができます。お薬もどのようにしてカラダの中で働いているのかを知ることで、注意すること、より効果的に使用することも可能です。
口から入った薬の大部分は胃で溶かされ、十二指腸や小腸から吸収されて肝臓に運ばれます。一部は肝臓で分解され、残りの成分が肝臓で血液にのって、カラダの様々な場所で薬としての効果を発揮します。
その後、体内を巡った薬や肝臓で分解された薬は腎臓で濾過されて、ほとんどが尿で排泄されます。
錠剤やカプセル、粉薬以外の外用薬はカラダに直接貼ったり、塗ったりする薬です。皮膚や粘膜から吸収されて患部に直接吸収されます。
座薬は肛門から挿入して直腸から直接吸収されて血液に送り込まれるので効き目がとても早くなります。
注射薬、点滴は直接血液にいれるので、血液中の濃度が早く高まり効き目が出やすいのです。
☆血液中の濃度で薬の効き方がちがう☆
飲み薬は血液中の濃度が一定以上にならないと効果を発揮できません。決められた1回に飲む薬の量や1日に飲む回数は、カラダに必要な場所で効果が現れる血中濃度になるように調整されているのです。
☆勝手に薬の量を増やすのは危険!☆
漢方薬など一部の例外もありますが、病院で処方される薬、一般の市販薬などは薬の飲む量を勝手に増やすと血中濃度が必要以上に高くなり薬が効きすぎて副作用を引き起こす恐れがあります。
また、逆に飲む量や回数を減らすと血中濃度が低くなりすぎて、薬の効果が現れません。効果的なセルフメディケーションのためには、決められた時間、量や回数を守って薬を服用することが大切なのです。
『倍服用すれば2倍効く』『この薬は強すぎるから少なくしている』と医師の指示がある場合はこの限りではないですが、自己判断で勝手に薬を増やしたり、減らしたりせず、量や回数を守って使用することが大切です。当然ですが『薬を飲み忘れたから2回分一緒に服用する』『面倒だから医者には朝夕と言われた薬を朝に2つ飲んでいる』などは言語道断です。
次回もお薬の正しい知識についてご紹介します。
参考文献:OTC医薬品協会・セルフメディケーションハンドブックより
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