現在急増中の『VDT症候群』〜在宅ワークやスマホで目を酷使!長時間のディスプレイの見過ぎにご注意を!
目の健康をテーマにお伝えしております。眼精疲労、老眼、白内障とご紹介してきましたが、今回は若い方、子供にも多い『ドライアイ』についてです。
《ドライアイの原因とは?》
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。いわばドライアイは涙の病気といえます。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。
《涙の働き》
「涙」は目の表面をおおい、目を守るバリアのようなはたらきをしています。ドライアイの要因には様々なものがありますが、とくにパソコン、コンタクトレンズ、エアコンなどを使用することで涙が蒸発しや
すく、不安定になり、目の表面の細胞を傷つけてしまいます。
また、「まばたき」は、涙の分泌を促す刺激となって涙を出したり、目の表面に涙を均等に行きわたらせるはたらきを担っています。ドライアイは、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化したりすることによって、目の表面に障害(傷)が生じる目の病気です。
☆ドライアイの原因&涙の減少と蒸発の原因☆
・涙の分泌不足・・・病気やクスリによる涙の減少。
シェーグレン症候群、クスリの副作用(血圧のクスリ(β遮断薬)・睡眠薬・抗アレルギー剤など)加齢による分泌量の低下(20歳と60歳では6割分泌量は減少)レーシック手術や糖尿病で黒目の知覚神経が切断された場合などに起こります。
・涙の蒸発が増える・・・涙は通常どおり分泌されるが、蒸発量が多くてもドライアイになります。
パソコン、読書やゲームなどこれらの作業では、瞬きをする回数が通常の1/4程度に減少し、目の表面に必要な分の涙が行きわたらなくなります。
また、エアコンのように乾燥した環境の下では、涙が蒸発しやすくなります。コンタクトレンズを使っている方は涙の量が保てないので、水分を吸収されてしまいます。
《ドライアイ対策》
原因である涙の分泌不足を防ぐため目にしっかりと栄養を届かせる良い血流と筋肉の疲れをとること。涙の蒸発を防ぐことが大切です。
次回は失明にもつながる目の疾患『緑内障』についてです。
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参考文献:ヘルスケア大学HP 参天製薬HP イスクラ産業HP 日本眼科学会HPより