自宅で座りっぱなしは要注意!〜今こそ注意したい「エコノミークラス症候群」対策の養生法とは?
【こんな人はエコノミークラス症候群に要注意】
先週からお届けしているエコノミークラス症候群ですが、今回は『普段からこんな体調の方は要注意!』という方をご紹介したいと思います。
厚生労働省によると、エコノミークラス症候群になりやすい方は以下のような方ということです。
(1)高齢者、(2)下肢静脈瘤、(3)下肢の手術、(4)骨折等のけが、(5)悪性腫瘍(がん)、(6)過去に深部静脈血栓症、心筋梗塞、脳梗塞等を起こした事がある、(7)肥満、(8)経口避妊薬(ピル)を使用、(9)妊娠中または出産直後、(10)生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)がある等の方は特に注意が必要です。(厚生労働省HPより)
上記の共通点は何でしょうか?そうです、もともと血行不良がある方は要注意なのです。飛行機の中や乗り物の中だけでなく、日常生活の中でも長時間座りっぱなしになっているようなときは充分に起こりうる可能性があるので、日頃から血行不良の対策を行っておくことが良いでしょう。
【長時間座りっぱなしの後でこんな身体サインがでたら要注意】
長時間座り続けたあとで『歩いている時に妙に息切れをする』『胸が痛む』『片側の足の痛みやむくみ』こんなサインがでたら要注意ですので、すぐに診察を受けましょう。
【東日本大震災の時も多くの方がなった症状】
東日本大震災の発生後、宮城県立呼吸器・循環器センターの行った調査によると、およそ1か月間、宮城県石巻市など21か所の避難所を回って、高齢者など269人を対象に超音波装置で血栓の有無を調べたところ、なんと24%に当たる65人の脚に静脈血栓が見つかり、軽症のエコノミークラス症候群と診断されたということです。
センターの柴田医長は「血栓があった人の半分は自覚症状がなかった。本人が気付かない間に進行して血栓が肺に流れ込めば1時間程度で亡くなることもあるのがこの症候群の怖さだ」と話しました。
そして、血栓ができた理由として「避難所では夜に起きてトイレに行くと周りの人を起こしてしまうので我慢した人が多かったほか、避難所に入れず車中泊を続けた人もいた」と指摘しましたので、日頃の生活でも長時間座り続ける+トイレを我慢する、この組み合わせがもっとも危険なので、日頃から血行不良の症状、冷え性や肩こり、頭痛、生理痛などがある方はとくにそのような環境時には注意したいですね。
【エコノミークラス症候群主な予防方法】
予防方法はいろいろありますが、ポイントは5つです。
1)座りっぱなしの時でも同じ姿勢を取り続けない
2)定期的に足の運動をする
3)適度な水分補給をする(1日1リットル以上)
4)利尿作用があるコーヒーやアルコールを控える
5)深呼吸をする
です。日頃から注意したいですね。
※参考文献 厚生労働省HP 大塚製薬HP NHK・HP
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