『葛根湯』寒い冬こそ知っておきたい・もっとも日本で有名な漢方薬について③
〜夏バテとは別名「夏負け】「暑気あたり」〜
もうすぐ8月、9月頃までは暑い日が続くので、暑さ対策もあと2ヶ月は続きます。元気に次の季節に移れるように、しっかりと対策を立てていきましょう。
今月は「夏バテも体の場所によって現れる」というようなことをお伝えしてきました。
僕がいつもコラムやブログなどで、生活習慣の改善や、できるだけ良い習慣を増やし、悪い習慣を減らしましょう、そういうことをお伝えしているのは、薬を服用すること以上にそこが大切で、健康コンサルタントとしてはそこに気がついてもらうことが一番大切だと思っているからです。
ですから、僕のコラムを見て
「夏バテには◯◯湯という漢方が効く」とか
「食欲不振には◯◯散」が良い
などの情報を知りたかったという方にはがっかりさせたかもしれませんが、そのような情報は少ないかもしれませんが、病気を治すため、ならないために必要なことを紙面や、ネット媒体を使って皆さんにお伝えできればと思っています。
さて、今までカラダの部位別の夏バテについてご紹介してきました。それではここで、薬屋さんが紹介する、薬いらずの(笑)夏バテ対処法をご紹介します。
その①【汗をかく】
ヒトは体内に発生した熱を汗と 共に放散します。そのため、 体内の血流量を増やし、大量に発汗することが 体温調節機能の改善に繋がります。血液量を 増やす食事や、20〜30 分程度のウォーキング などの適度な運動を行い、発汗作用を高め、暑さに負けない体づくりをしましょう。
その②【水分補給は適度に】
通常、汗の分泌は1日 700〜900 mL、夏季や運動時には 10 Lにも及びます。のどが渇いたと感じた時には、既に「身体に水分が不足していますよ」と いうサインが脳からでています。そうなる前に、定期的に水分補給を行いましょう。また、水分を効率良 く体内に吸収させるためには、ミネラルも大切です。両方を補給しましょう。一度にたくさんの『がぶ飲み』だけは絶対にやめましょう。
その③【冷たいジュースや、ビールに注意!】
暑さを緩和させるために、冷たい飲み物をたくさん飲みたくなりますね。冷たいものは、胃腸 の働きを低下させますので、飲みすぎには注意しましょう。飲むときも口の中で転がして、常温にしてから飲無用にしましょう。がぶ飲みは禁物です。
また、冷えたビールが特に美味しい 時期ですが、アルコールは利尿作用がありますので、水分補給を忘れずにしましょう。
その④【食事の品数を増やす】
夏は食欲が低下し、麺類や果物、アイスなど簡単 なもので食事をすま
せる方が多いですよね。ただでさ え、暑さや湿度で体力が奪われます
ので、ビタミンを補給するなどバランスの良い食事を心がけましょう。
どうしても食欲がでない時は、滋養強壮剤やサプリ メントを上手に利
用しましょう。
その⑤【お風呂(湯船)にゆっくり入る】
暑いからと言ってシャワーだけで済ましていませんか。ぬるめの お湯にじっくりつかると副交感神経が活発になり、リラックス効果が 得られるので眠りにつきやすくなります。熱いシャワーですましてし まうと、交感神経を活発にして目を覚ましてしまいます。夜の熱い シャワーは快眠には向いていませんので、ぬるめのお湯で、20 分程度入るとよいでしょう。 湯上りに水分補給を忘れずに。
その⑥【温度管理を行う】
節電により、自宅や会社での 冷房は弱いかもしれませんが、車や電車、
デパート、飲食店などの冷房が強い場合があります。建物や車内外への
出入りによって、温度差による体への負担が大きくなります。自律神経
も乱れやすいので建物・社内の温度調節に注意したり、冷え過ぎないよ
うに衣服で調整しましょう。
まだまだ続く暑い夏、必要なお薬などもあると思いますが、必要な生活習慣の改善や毎日できる夏バテ対策で元気に夏を過ごしましょう。
夏バテはもちろんですが、漢方不妊症相談など、お体のことでなにかお悩みの時はお気軽にごそうだんください。
詳しくはHPを御覧ください
さわたや薬局のHPはこちらから