「男を守れ!」男性更年期対策~「ほぼ日刊」WEB版さわたや通信~
前回のPADAM(男性更年期障害)チェックリストいかがでしたか?
ポイントが高い方は早めの対応が必要かもしれませんね。
男性更年期障害の原因と考えられているテストステロン(男性ホルモン)の減少は早い人で20代の後半ぐらいから始まります。
恥ずかしがる方もいるかも知れませんが男性ホルモンの減少を一番早く感じることができる減少として、性欲や早朝勃起が上げられます。
性欲や早朝勃起は男性ホルモンのバロメーターなのです。
特に早朝勃起は生理的なからだの反応であり、エロティックなものとは関係のない生理活動です。
男性は早朝勃起にて男性ホルモンの調節をしているという説もあるぐらいです。
詳しくはメンズヘルスケの権威である札幌医科大学名誉教授熊本先生の講演内容等で確認をしていただければと思います。
さて、男性更年期障害の原因や、現在医療機関で行われている治療などをご紹介してまいりました。それでは男性更年期になってしまった方や予防していきたい方はどんなことをすれば良いのでしょうか?
残念ながら現在の日本では「婦人科」はありますが、「男性科」はありません。
現状では泌尿器科や心療内科などで総合的に診察をしてもらうしか無いのが現状です。
山梨県では男性更年期外来を専門的に行なっている医療機関は殆ど無いと思います。
当店では男性更年期の方の健康カウンセリングを常時行っております。事前にお電話等でご予約をいただければ私がお話をお聞きしますので、お気軽にお問い合わせください。
では、一般的に男性更年期外来をしている医療機関ではどのような治療をしているのでしょうか・・・
以前もコラムでご紹介を致しましたが、心理療法と薬物療法に分けられており、主流はやはり薬物療法です。その種類を簡単にご紹介しましょう。
①ホルモン補充療
「男性ホルモン補充療法」とは、その名の通り減少した男性ホルモンを注射によって補充する治療法です。
男性ホルモン補充療法は多彩な更年期障害症状(精神・心理症状・自律神経症状)がみられ、血中テストステロン値が低い方に適応されます。ただし前立腺がん治療中の方や重度の前立腺肥大の方はこの治療を受けられません。
②抗うつ薬・向精神薬
いわゆる精神的な症状、不安感や集中力の低下、不眠、イライラなどを向精神薬などで抑える治療です。
専門外のまちのお医者さんでも簡単に処方をしてくれますが、専門の医師による診察を受けて服用することをオススメします。
③漢方薬
比較的カラダに負担が少なく、医療機関などでも使用されていますが、私が言うのもなんですが、きちんと専門の方に処方をしてもらったり、選んでもらわないとまったく効果がないこともしばしば・・・
非常に有効かつ安全な改善方法なので私はこの方法による改善をファーストチョイスでオススメをしています。
漢方療法は少し異なりますが、ホルモン療法と向精神薬等による薬物治療は、急性のつらい症状を抑えるには有効ですが、僕は長期使用するものでは無いと考えています。
急性の症状を薬物で抑えているうちにしっかりとカラダのバランスを取らないと、向精神薬などを長期に服用して、心だけでなくカラダにも負担を掛ける結果になってしまうと思います。
僕は漢方専門なので心とカラダに負担が少ない漢方薬での改善をオススメしていますが、向精神薬や睡眠導入剤などの薬物も専門の医師による診察で注意しながら服用すれば依存症のようになることも今は少ないと思います。
次回は早川流の男性更年期対策方法をお伝えしたいと思います~