「男を守れ!」男性更年期対策⑤~「ほぼ日刊」WEB版さわたや通信~
前回のコラムより「男性更年期」についてお届けしています~
「男を守れ!」とは大きく出てしまいましたが、更年期と気づかずにドクターショピングに陥り、原因もわからないまま体調を崩して、せっかく自由な時間がとれる60歳からの20年を棒にふるようなことが無いように応援していきたいと思います。
それまでさんざん仕事をして、楽しみの老後に病気で寝たきり・・・・これでは世の中の男性がかわいそうです!
このコラムを読んでくれている男性の皆さん、がんばりましょうね!!(^O^)
前回のコラムでは男性更年期の背景などをご紹介させていただきました。
今日は、男性更年期の原因を少しご紹介したいと思います。
☆こんなかたは要注意☆
男性更年期の共通点
「自信なし」
「元気なし」
「エッチなし」
この「3ない」状態の方は要注意です。
一番最初に実感する症状かもしれませんね。
では、男性更年期の原因とはそもそも何でしょうか?
女性の更年期は閉経に近づくにつれ女性ホルモンの分泌が減ってくることで、
A)自律神経
B)ホルモン
C)血流
この3つのバランス(健康維持の三角形と僕は呼んでいます)が変化することでカラダに様々な変調をきたすことだと僕は考えています。
~プチコラム 更年期と思春期~
ちょっと話が飛びますが、同じような体の変化が思春期にも言えます。
ホルモンの分泌が盛んになることで
「自律神経・ホルモン・血流」の三角形の形が子供から大人の形に変わります。
その過程で精神的に情緒不安定になったり、体調を崩したりと様々な変化が起こります。
更年期とそっくりだと思いませんか?
ですから僕はいつも更年期と思春期を同じように説明しています。
この話はまたゆっくりとコラムでしたいと思います。
さて、本題に戻ります。
「男性には更年期が無い」
長年あやまった考えが蔓延をしていました。
これは、閉経期=更年期というあやまった固定概念が広まってしまったことに加えて、男性ホルモンの測定方法がきちんと確立されていなかったことが原因のようです。
このあたりはちょっと難しい話になるので割愛しますが、精子の受精能力が平均で75歳ぐらいまであることも誤解の原因のようです。
現在は男性の更年期は45歳から64歳ぐらいの間と定義されることが多く、性ホルモンの分泌は女性と比べると緩やかですが、確実に減っていきます。
男性更年期の原因も40代~50代の時期に男性ホルモンの「テストステロン」が低下することが男性更年期障害の主要な原因と言われています。
男性は女性に比べて緩やかですが、確実に減っており、前述の健康維持の三角形のバランスが悪くなってしまうと体調も崩してしまうのです。
~更年期生涯の原因とは?~
現代人には更年期障害がおこりやすい下地ができてしまっています。健康維持の三角形を例にしてご説明すると・・・
①加齢によるホルモンの減少・基礎体力の低下・・・これは皆平等、仕方ないです。急激に減少しないような予防は可能です。
②ストレス過多・・・40~50代、仕事のポジションも重要になりストレス過多、家庭でも子供の進学(ちょうど高校受験、大学受験の年齢)、親の介護など多くの問題が出る時期
③血行不良・・・メタボリックな食生活、運動不足などで血液の流れが悪かったりするともう大変です。
更年期障害のひどい方はこの①②③が重なってしまっている方が多いのではないかと思います。
逆に、この3つがひどくならないようにしておくことが更年期障害予防のヒントになると考えていますし、僕の薬局ではそのような対策を取るようにご相談のお客さまにはお伝えしています。
いかがでしょうか?次回はもう少し男性更年期が起こる仕組みと、現在医療機関などで、どのような対策がされているかをご紹介したいと思います。また、私がオススメの更年期対策などもご紹介をしていきたいと思います。