薬食同源~3つの視点で食事を美味しく健康に~
食養生についてお伝えしております~
前回のコラムで食養生を考える際3つの大切なことがあるとお伝えしました。
一つ目は料理学(栄養学)的考察
二つ目は現代医学的考察
そして三つ目が本日お伝えする「漢方的考察」です。
3つの視点をご説明するのに「アサリ」という食材をたとえに使用してご紹介しております。
食養生を考える際の漢方的考察は一つ目の料理学的な視点に近く、古くからの歴史的な背景があり、今につたわっているので割と理にかなっていることがおおく見られます。
アサリは微寒性の食品と漢方では考えられており、アサリの殻には余計な熱を収めて痰を沈める効能があると言われているので、一部の高血圧の方にはおすすめですが、身のほうにはそのような働きはありません。
漢方薬で「蛤利粉(ごうりふん)」というアサリの殻を粉にした物には「痰湿」をとる働きがあります。
身の部分は高タンパクで良いのですが、胃腸の弱い方や、腎の負担になるので漢方的に「腎虚」の傾向のある方は控えめが良いでしょう。
このように漢方の知恵としては、一つの食材に対しても、体質などを考慮して「積極的に食べたほうが良い人」「ほどほどにしたほうが良い人」があるということです。
現代社会は単品を食べ過ぎて病気になったり、体調をくずす方が非常に多いのでそのように思ってしまうのかもしれませんね。
僕は日頃より、お客様やこのサイト、他の雑誌等のコラムでもお伝えしておりますが、健康の原点は「心(心のいやし)」「「姿勢」「運動」「環境」「呼吸」そして「食事」と考えています。
とくに「食」は「食は命なり」という思いが強くありますので、この3つの視点を大切にした食養生がしっかりと出来れば確実に僕らの「元気で長生き寿命」は伸びると思います。
どなたか一緖に食養生レストランしませんか?(笑)