年末年始の食べ過ぎで『脾胃』が弱っていませんか?【山梨 漢方 沢田屋薬局】
前回は肝臓の事についてのさわりをご紹介させていただきました。
中医学でも「肝」は非常に重要な臓腑で(もちろん他の臓腑も大切ですが)あり、春先に乱れがちな精神活動とも密接な関係があると考えられております。
昔から「肝を冷やす」「肝が小さい」「肝に命じる」「肝っ玉が小さい」など「キモ」と読みますが、「肝」と精神活動には重要な関係があると考えます。
西洋医学や現代の解剖生理学の専門家の方から見れば「肝臓と精神活動・・・・?なにいってんだ?」となるかもしれませんが、そこは西洋医学と東洋医学との違いということでご理解を頂きたいと思います。
さて、解剖学的な肝臓の働きです。
①胆汁の生成・・・・胆汁は肝細胞で産生されます。最終的には十二指腸に排出されます。胆汁は消化酵素は含まれていませんが、脂肪の消化吸収や、ビタミンA・D・E・K、鉄やカルシウムの吸収に必要な胆汁酸がふくまれています。胆汁酸は肝臓でコレステロールから作られます。
さて、ここで非常に重要なキーワードがいくつか出てきましたね~
肝臓は「胆汁」をつくる場所である→肝臓が弱ると胆汁が減る
胆汁は脂肪の消化吸収を行う→胆汁が減る(肝臓が弱る)と脂肪の消化・吸収能力が低下する
胆汁にはビタミン・鉄・カルシウムなどの吸収に必要な胆汁酸が含まれている→胆汁の分泌が悪いと(肝臓が弱っていると)ビタミンやカルシウム・鉄などの吸収が悪くなる
と考えられませんか?私は非常に関連が強いと考えます。
当店でいつも「肝臓が大切ですよ。肝臓の弱りのサイン、見逃さないでくださいね」とお伝えしているのは上記のようなことも理由の一つです。
体に良いと重い、ビタミン・鉄分・カルシウムなどをガバガバとサプリメントなどでとっていても、肝臓が弱っているとみんなウンチで出てしまうかもしれせんね。当店でまず、「カラダの土台を作りましょう」とお伝えしている理由です。
少しご理解いただけたでしょうか?(^^)
良い野菜を作るとき、まず何から始めますか?
ちょっと考えるとカラダにまず必要なことがわかると思います。
次回も肝臓についてです~