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中西紀説

子どもの自己肯定感を育てる学びの場づくりのプロ

中西紀説(なかにしのりつぐ) / フリースクールの運営

一般社団法人ワンオブハート

コラム

不登校要因調査の結果について思うこと

2024年3月26日

テーマ:不登校

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

不登校要因調査の結果について思うこと



昨日、文部科学省から不登校の要因に関する委託調査結果が公表されました。それによると、不登校の要因を巡っては学校側と子どもの受け止め方に大きな隔たりがあることが明らかになっています。本調査は、2022年度に不登校を経験した小中学生とその保護者、担任の先生らを対象に実施。不登校の要因を複数回答で聞いたところ、教員は「いじめ被害」「教職員への反抗・反発」「教職員からの叱責」との回答がそれぞれ2〜4%だったのに対し、児童生徒と保護者は16〜44%と大きな開きが出ています。また、児童生徒と保護者の6〜7割が「体調不良」「不安・抑うつ」といった心身の不調を要因として挙げている一方で、教員は2割弱にとどまっています。

上記のように、不登校の要因について学校側と子どもの間に大きな認識のズレが生じていること。これが不登校問題の肝であると感じています。子どもの本音に沿った対応が出来なければこれからも不登校は増える一方でしょうし、そもそも子どもが本音を言える雰囲気が無いのかもしれません。「体調不良」や「不安・抑うつ」といった心身の不調が要因ではなく、そうなってしまう理由こそが本当の要因なのです。そこに着目して、もっと子どもの心に寄り添う姿勢が必要だと思います。小中学生の年代の子ども達は、ただでさえ自分の思いを言語化出来ないもの。それを慮ることなく大人目線で決めつけてしまっていては、いつまで経っても事態は変わらないでしょう。

今回の調査結果を受けて、文部科学省は、毎年行なっている不登校などの全国調査の方法を見直すことに決めたそうです。教員の主観による回答から、いじめ被害の情報や相談の有無など、事実に基づいた回答を求める形式になるそうです。これにより子どもの実態が反映される調査となることを願ってやみません。

最後に、今回の調査においても8割以上の子ども達が行政の教育支援センターやフリースクールといった学校以外の学びの場を利用していなかったそうです。私は、不登校の最大の問題はここにあると思っています。不登校が問題なのではなく、不登校になるとどこにも行き場がなくて孤立してしまうことが問題なのです。この問題を早急に解決するためにも、学校以外の学びの場が認知されなければならない。そこに向けての活動を続けていくつもりです!

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

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