コラム
山形県の行政書士 「介護力」 後見人の独り言
2014年3月25日 公開 / 2019年1月21日更新
春のお彼岸も終わり、山形県も桜の開花を待つ季節です。
今回は「介護力」についての独り言。
当事務所では、後見業務を含め、何らかの形で関わり合いが続く高齢者様に対してきちんとお墓参りのお手伝いをしております。費用はもちろん無料(供花・菓子等は実費)、施設に入っておられたり、足腰が弱く菩提寺までいけない方に代わって、軽いお掃除と線香や供花を続けています。もちろん、私自身が出向いてお参りします。
最近、老親の介護問題の相談がすごく増えてきました。そして、これらのご相談者のほぼ全員が、ご自分の親の面倒を見るのは当たり前だ、自分が責任をもってやり切りたいと、自覚と責任感を口にします。
しかし、皆さん何となくもやぁっと誰かの助けを借りたいという心の叫びをオブラートに隠しているようです。
まもなく消費税が上がり、この増税分は福祉に使われると頭でわかっていても何となく不安、色々な介護サービスが、2000年4月の介護保険制度の施行後の整備されてきたが、いざ自分の周囲で介護問題に直面したとき、果たして自分はきちんと色々なサービスを選択していけるのだろうかという不安。
これらが、もやぁっとした心の叫びの正体かもしれません。
かくいう私も、まだ介護の必要はありませんが、高齢の母を抱え、毎日が勉強の連続です。
デイサービスに行ってきたというおじいちゃん・おばあちゃんに感想を聞いたり、ケアマネージャーさんやヘルパーさんから、ふだんは聴けない内緒話を聴いたり、先行きが見えないからこそ自分も今後どういう選択をしなければならないか情報を集めています。
政策は、間違いなく施設での介護から在宅の介護への流れとなっています。このような時代に、在宅介護を十分に実行できる情報・手段を用意するのが、一個人としての「介護力」なのかもしれません。
私も仕事の上というのではなく、介護をどうすべきか考える人間として日々「介護力」の養成講座に向き合っているようなものです。今後も、このコラムなどで、あてどない自分の戸惑いを書き、読んでいただいた方と情報共有をしたいと思います。
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