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岩﨑雅幸

あなたの人生と権利を守る相続と終活のプロ

岩﨑雅幸(いわさきまさゆき) / 行政書士

岩﨑行政書士事務所

コラム

後見人の独り言 新年度のスタート

2014年4月1日

テーマ:高齢者介護 成年後見

コラムカテゴリ:法律関連

今日から新年度
 今日から新年度を迎える方が多いと思います。本日の山形市内は新たな年度の到来を祝うかのように快晴、蔵王の山々もくっきりと見える気持ちの良い一日です。
 さて、前回私が「介護力」のコラムを書いた翌日(3月26日)、山形新聞の一面トップには「特養入所、52万人待機」の活字が大きく載っていました。
 前回のコラム中で書いたように、国の政策は施設入所から在宅介護への移行を促しているのに、この報道によれば国民の多くは特養入所を望み待機者が増えているという現実とのギャップが大きくなっているというわけです。
 この世の中、もう「高齢化社会」ではなく「高齢社会」なのです。しかも超の付く高齢社会の中で、いよいよ今日からは消費税が増税となります。その他にも多くの値上げが本日から始まりますが、望むことは使い道をしっかり守ってくださいということに尽きます。
「介護力 その2」
 自分の介護力をはかる「ものさし」として
  ・自分で介護施設を探せる
  ・自分で在宅サービスの事業所を探せる
  ・医師、ケアマネージャー等、相談すべき誰かが決まっている
  ・施設等への入所手続や必要書類を用意できる
  ・特養への入所に一年以上待機できる
  ・介護離職について考えたことがある
など色々な項目を挙げることができますが、個々人がそれぞれ違う環境にあるため、共通のものさしを作るのは無理かもしれません。
 政府はこの2015年度から、特養入所を原則【要介護3以上】に限定する方針を決定し、今国会で「地域医療・介護総合確保推進法」が成立すれば、原則として要介護2以下の方は特養には入所できなくなります。
 新たな年度を迎え、希望に満ちた明るい未来を望むことはもちろんなのですが、反面、足下に不安が渦巻く「老い」を目の前に自分自身の「介護力」をもっともっと身に着けないととんでもないことになりそうです。
 

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