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岩﨑雅幸

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岩﨑雅幸(いわさきまさゆき) / 行政書士

岩﨑行政書士事務所

コラム

W杯と西日本集中豪雨

2018年7月16日 公開 / 2019年1月21日更新

テーマ:閑話

コラムカテゴリ:法律関連

W杯と西日本集中豪雨

 サッカーW杯ロシア大会も、今朝、決勝戦が行われ、フランスが20年ぶりの優勝で閉幕した。私にとっても、4年に一度の熱く眠い一か月がようやく終わる。世界最高レベルのサッカーをLIVEで味わえ、多くの人の色々な見方・意見がとても楽しい。雑念を捨てて、純粋に見て楽しむこと、自国の代表を応援することも楽しみ方のひとつだ。 

 W杯期間中、日本では西日本豪雨の大災害に襲われ、本日現在230人以上の死者が予測されている。災害弱者の高齢者はそのうち7割を占めると今朝の山形新聞は伝えている。最近の集中豪雨を見ていると、いつどこで起きてもおかしくない天候急変に対する、迅速な避難勧告ができていたのかどうか、情報伝達の改善点に対する対策も急がねばならない。

 現在も、多くの方々が避難所で不自由な生活を強いられ、しかも酷暑で熱中症のリスクも高くなっている。し尿処理が間に合わず、トイレを我慢するために食事を摂らずに身体をこわす人も出てきているという。甚大な被害に巻き込まれた被災者の皆様の要望を、一気に解決できるわけではないのだが、ひとつずつ整理して各々が自分の得意分野を発揮して援助しなければ、この国の力は弱まる一方だと思う。

 被害家屋の片付けの際も、まずは「罹災証明書」を発行してもらうための現状の記録・証明が大切だ。我々行政書士が、とにかく皆様のいち早い被害回復のためにできることはこの手続きの支援である。山形県で大規模災害が起きたら…と予測して、常に出動態勢を整えておかねばならないとあらためて自覚させられた。県内市町村との災害時支援協定も、実効性のあるものとして日々研ぎ澄ますことが重要だ。

 色んな考えはあるだろうが、災害復興に役立とうと猛暑の中駆けつけて、ボランティアとして一丸となって活動している方々がいるこの時期に、災害対策よりも「統合型リゾート施設整備法案(IR法)」いわゆるカジノ法案を成立させようとする方針はどうなんだろう。ギャンブル依存症対策は?日本代表が優勝する可能性のオッズをつけて賭けができるの?ブックメーカーはあるの?W杯日本代表の話題で盛り上がっている報道の中、「高度プロフェッショナル制度」の導入を盛り込んだ働き方改革関連法が参院本会議でさらりと可決成立した。間違っていた厚労省データの正しい数値は大丈夫?などモヤモヤが残る。なんだか日本って美しい国なんだろうかわからなくなってきた。

 フランスのグリーズマン選手の華麗なフリーキック、ベルギーのアザール選手の高速ドリブルなどをリアルタイムで味わって、純粋に感動したこの気持ちが4年後まで持続するように、失望することのない日本であってほしいものだ。


 

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