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コラム
医療機器の清掃に関しまして
2022年6月28日
病棟をラウンド中に気付いた「以外と周知されていない事実」についてお伝えします。
看護師さんからパルスオキシメーターの測定データの上がり方が鈍く、95%位までしか上がってこないというご相談を受けました。
それは指の皮脂などで発光部、受光部が汚れている可能性があるので清拭してみてくださいとお話したところ、酒精綿で拭き始めました!
とっさに私は「アルコールでの清拭は禁忌です!」止めましたが、既に軽く拭かれた後でした。
ご存知の通り医療機器の清拭にはアルコールの使用は不適切です。
アルコールは床のワックスでも剥がしてしまうほどで、多くの医療機器の筐体に使われているプラスティック系素材はアルコールの継続的な使用によって徐々に腐蝕してしまいます。
医療機器には「第四級アンモニウム塩」や「加速化過酸化水素」で作られた除菌クリーナー(洗剤)がもっとも望ましく、最近はウエットティッシュの様な不織布に洗剤を浸み込ませたタイプなどが販売されています。
もし、この様な洗剤が無い場合はガーゼに水道水を浸み込ませ、固く絞ったもので清拭し、次に乾拭きをします。これでm先ほどのパルスオキシメーターに見られた状況はほぼ改善されます。
これをやってダメなら経年劣化という事です。
その時は新しい物に交換してください。
この様に、常識的に知っているだろうと思っていても以外に浸透していない事実はあるものです。
今後はこういった事にも注意していきたいと思います。
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