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日本の文化や日本舞踊〜子ども達が日本の良さを知ること〜

2023年2月24日 公開 / 2023年7月7日更新

テーマ:日本文化

コラムカテゴリ:趣味



日本舞踊ってなにですか?日本文化ってなにですか?


先日、町田子ども劇場で越後獅子を二人立ちで踊りました。
初めて観る方のために、説明しながら春から冬へ季節を移ろいながら踊りも披露しました。

初めて観る日本舞踊

3歳の子供から大人まで、全く愚図る様子なく一時間半の日本舞踊や長唄、お囃子も楽しみました。子ども達は知らないだけで、一度日本舞踊を知るとすぐに自分の引き出しの一つにします!

小学校の日本文化授業

近隣小学校で日本舞踊を教える機会があり、5年生対象で浴衣を着て、半幅帯を結び、扇子で踊ることを覚えました。
5年生は色々な講座の中から選ぶことが出来るのですが、日本舞踊講座は定員割れ、しかも皆さん恐らく第二希望か第三希望の講座でした。
(いつものことですから私は慣れています)

ところが、自分で浴衣を着て半幅帯を結ぶと、様子が変わってきました。
皆さん学校の友達に見せたくなって水筒を取りに行きました。
帰ってくると、先生が可愛い子達だと言ったとか、大人がびっくりしていたとか、嬉しい言葉のオンパレードです。
子ども達はもちろん、私も嬉しくなりました。

着物を自分で着るという誇り

昔は皆着物を着て、生活をしていました。
掃除や洗濯、炊事まで、着物姿で、また皆和裁ができました。
昭和に入り、西洋の洋服が便利で格好良いと言われるようになり、着物はお出かけや儀式で着ることがほとんどになっていきました。
 
いつの間にか親世代が着物から離れて、自分で着ることをやめてしまった方が多くなってきました。
親から子へ継いでいくはずのものが、途切れてしまったのです。

子どもは、一度授業で教えるとしっかりと自分のものにします。しっかりと身につけます。
子どもの柔軟性は素晴らしく、お母さんに教えたりすることも多いと聞きます。

授業が終わると、日本舞踊で良かったねとささやき合っていることが聞こえました。とっても嬉しかったです。
このような時に、誇りを感じます。着物を自分で着ると言う誇りを感じます。

もっと身近に着物を

日本人は重心が低くて比較的体が筒状のため、着物がよく似合います。七五三や成人式だけのためにあるのは勿体ないです。
日本舞踊だけではなく、着物を自分で着ることや帯を結ぶことを日本舞踊の必須と思っています。

日本の良いところは?

浴衣を自分で着て、半幅帯が結べるようになると、日本の文化って何?日本の良いところは?と聞かれた時に、胸を張って色々と答えることでしょう。
誇りをもって、日本のことを語るようになると思います。

この記事を書いたプロ

尾上菊右佐

美しい技と心を伝える日本舞踊の師範

尾上菊右佐(尾上菊右佐 日本舞踊稽古所)

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