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コラム

天竜材は輸出できるのか?

2018年3月10日 公開 / 2021年2月27日更新

テーマ:森林・FSC・CLT・バイオマス

コラムカテゴリ:住宅・建物

こんにちは!フレンドハウスの大石知広です。

先日、「浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会」の

第6回連携部会が開催されました。

小生が所属する連携部会は、

川上から川下までが連携による天竜材普及が目的です。

今年度最後の部会は、

会員事業者から天竜材を使用した取組事例発表が行われました。

浜松地域の製材業者は、

新生産システムのような大規模経営は皆無で

乾燥設備もほとんどありません。

そのため、低コストで量をこなすといった装置産業的な考え方よりも

小規模ながら天竜材の品質の良さを付加価値として売る、

いわゆる刺身のトロとして高く売るという考え方が

圧倒的に多いように感じます。

当面は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック関連向けが忙しく、

国内需要のみで十分賄えるため、海外販路確立に向けた考え方に

行政と民間事業者との間に相当の開きがあります。

1月に浜松市が県森林組合連合会(県森連)を通じて

コンテナ船で台湾向けに単独輸出したとの報道がありましたが、

その内容は、型枠など土木用材に使われ、

製材ではなく原木での供給とのことでした。

相当価格面で厳しいものがあったと推測されますが、

これで認知度やブランド価値の向上が図れるとは到底思えません。

鈴木康友浜松市長は、

市長就任時に「天竜の山を宝の山にする!」と約束されました。

市長自らがFSC森林認証を進め、トップセールスし、

林業振興課を復活させて、2018年度から海外輸出を本格化させるといった

“攻めの林業”を推進しているのですが、

他産地に比べ事業者の動きは鈍いままです。

林業復活の最大のチャンスが訪れようとしている今、

チャンスを掴むカギは「やる気と連携」にあります。

コンテナ船で台湾に輸出される天竜材
フレンドハウス
浜松市中区中央二丁目13-4
(公園通り沿い、おいしいと評判のパン屋「麻や。」さん向かいです)

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