コラム
日蓮宗の仏壇と飾り方
2015年8月16日
日蓮宗のおしえとは?
その名前の通り日蓮上人が宗祖で、山梨県にある身延山久遠寺を総本山としておりますが、
現在はいくつかの宗派に枝分かれしています。
日蓮宗は、お釈迦様の説かれた最高のおしえ、つまり法華経を基本経典とし、南無妙法蓮華経のお題目を唱え、膳を積むことにより誰もが救われると説いています。
日蓮上人はわずか12歳で出家し、その後疫病や飢饉に苦しむ民衆を救うために法華経の教えを信じ南無妙法蓮華経を唱えることを説いていきました。
つまり、世紀末的な社会問題の多くは、人々が正しい仏法を忘れているからだとし、南無妙法蓮華経を唱えることにより理想社会に戻っていくというおしえです。
日蓮宗の仏壇とご本尊
日蓮宗には決まった仏壇というのはありません。
唐木仏壇でもモダン仏壇でもどれを選んでいただいても問題ありません。
色も造りも気にせずご自分のお気に入りのもので良いでしょう。
ただし、金仏壇に関してはほとんど使用されることはないので、それだけご注意ください。
日蓮宗のご本尊は大曼荼羅になります。
大曼荼羅の掛け軸を飾り、その手前に日蓮上人の木像を祀るのが一般的です。
脇侍には、御本尊の向かって右側に鬼子母神、向かって左側に大黒天を飾ります。
基本的には脇侍は掛け軸になりますが、御本尊の掛け軸を一番大きくなるようにし、脇侍の掛け軸はワンサイズ小さい物を選ぶようにしてください。
日蓮上人の木像も当然ですが、御本尊の掛け軸よりも大きくならないように注意してください。
日蓮宗の仏壇の飾り方
まずは基本セットをご紹介します。
基本の祀り方で必要となるのは次のものです。
御本尊、脇侍、位牌、花立、火立、香炉、仏飯器、茶湯器、線香差し、高月、りんの11種類です。
本格的に祀る場合にはこれらの他に次のものを用意すると良いでしょう。
瓔珞、卓、打敷、供物台、杢柾、仏前座布団、数珠、灯籠、経机、玉香炉、過去帳、見台、常花、仏膳椀、仏器膳、マッチ消し、香合などです。
それでは基本の飾り方をご紹介しましょう。
まずは上段です。ここの中心にご本尊である大曼荼羅の掛け軸を祀り、その手前に日蓮上人の木像を置きます。
御本尊の両脇には、先ほど説明したように向かって右に鬼子母神、向かって左に大黒天を祀ります。
次に中段ですが、位牌は向かって一番右に安置してください。
そしてご本尊の目の前に向かって右に仏飯器、左に茶湯器を置きます。
高月は仏飯器と茶湯器を挟むように両脇に置いてください。
最後に下段ですが、花立を左右両端に置き、その内側に火立を置くようにしてください。
香炉は真ん中手前に置き、りんはその右側に置きます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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