コラム
「日本の仏教」と「お葬式」との関係について
2018年3月10日 公開 / 2018年4月28日更新
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よく「葬式仏教」と言われるようにお葬式を執り行う際、お寺様が来られてお経をあげてお葬式という形が一般的ではありますが、現在に形になったのは江戸時代と言われています。お葬式は習俗であり、基本的には仏教とは関係ありません。
お寺様が本格的にお葬式を始めた時期と理由は江戸時代そして「キリシタンの取り締まり」といわれています。江戸幕府はキリシタンを弾圧しました。そのために自分はキリスト教徒ではないということを証明させるために檀家制度を設けて各人をお寺に登録させたと言われています。
つまり檀家制度は江戸時代から始まり、お寺が役所の戸籍係を行っていました。歴史の教科書に載っていたと思いますが「宗門人別帳」とういう登録簿を作成し、人を管理していました。
話を戻しまして、では江戸時代以前は、どのような形式で行われていたかというと、村の長老がしていたと言われています。結婚式などもすべて村の長老が仕切っていたようです。
江戸時代に入り上記の理由「キリシタンの取り締まり」から今まで長老が仕切っていた葬式を、江戸幕府がこれからはお坊さんがお葬式をやりなさい!と言われました。しかし急に言われたお坊さんも困り、どうすればいいのかと考えられました。
当時お寺様は基本的にはお葬式を行っていませんでしたが、僧侶仲間の葬式は行っていました。これはインドや中国でもそうなのですが、仲間のお葬式は行っていました。お寺様は出家者ですから在家の方々のお葬式は行っておらず、出家者のみのお葬式を行っていました。
そこで考え付いたのが、お寺様の仲間に行っていた葬式の形式でを在家の方々に行おうということでお葬式がスタートしました。仲間うちの形式をとりますので死者はお坊さんでないと困ります。ということで、死者は出家者は戒名をつけるということになります。要するに戒名とは出家者につける名前ということになります。
当たり前のように現在執り行われているお葬式、ちょっと紐解いてみますと歴史があることがわかります。
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