手洗いは「こすらず」に「洗う」事が大事！

こんにちは、ライフコンディショニングRe;Birthの矢野ユウジです。

ゴールデンウイークは楽しみましたか？　幸い期間中はお天気にも恵まれて外も気持ちよい日が続きましたね。


さて前回外出先での感染症対策重要ポイントで手洗い時の蛇口を触る注意点を書きましたが、そもそも「手の洗い方」を正しく行えているかも重要です。

それにはまず「人間の体のつくり」を理解する必要があります。

とてもざっくりの説明になりますが、人間の目に見える皮膚の殆どの部分(表皮のうち角質層)は死んでいる細胞で覆われています。　例えば、何か尖ったもので皮膚をちょっと引っ搔いてしまった時に白い線とかが入ってしまっても痛かったり血がでたりはしない場合がありますよね。　それは表面の死んでいる細胞の層に傷がついただけで、その下の生きている層(真皮)まで傷が届いていないからです。

この死んでいる表面の皮膚の層は約2週間もの間、死してなお((ガンバレ！))わたしたちの体を守ってくれているんですね。

ですが残念な事に、死んでいるが故にこの細胞は一旦傷ついたり乾燥してしまったらもう元には戻る術がありません。　怪我をしてその傷が治るのも、その傷付いた細胞が回復するのではなく新しい細胞が補っていくから傷が消えていくんですね。

なので人間の体の皮膚にはその死んだ細胞が乾燥しにくくなるように「皮脂膜」という汗やアカ、常在菌という菌の仲間を含んだ油膜のようなもので守られているのです。この常在菌のお話はまた別の機会に。

ですが昨今の感染症対策の為に手洗いやアルコール消毒のし過ぎで、この手先の皮脂膜を落としすぎる事により手先の乾燥を進行させ肌の弾力が無くなる事により手荒れを酷くしてしまっている場合がとても増えています。


その為に何が必要かというと、

「消毒・手洗いは適格に必要な分だけ、過剰に行わない」

「手洗いはこすらず泡で汚れを浮かせて流す」

という事がとても大事です。

ご自分の手先をよく観察してみて下さい。人間の皮膚、特に手先等はとても多くのしわや凹凸がありますよね。　凹凸があるという事は、その表面を一生懸命こすっても凹んでいる場所の汚れなどはブラシ等で掻き出さないと落ちませんよね。　手が汚れるお仕事の方などは実感があると思います。

しかもウイルスは目に見えないほどの大きさなので確認しようがありません。　そして誤解しないでいただきたいのは、多くのウイルスは

「手洗いでウイルスが死ぬ訳ではない」

という事。

日本では諸外国と比べて「圧倒的に水が安全」な国なので、その手洗いでウイルスを「洗い流す」事が可能なのです。　そのお手伝いをするのが「洗剤」という訳。

でも洗剤の威力を最大限に発揮するのは

「しっかりと泡立てる」

事がとても重要。




この泡が皮膚の凹凸の汚れやウイルスをしっかり浮き上がらせて、流水で洗い流す事が可能になるのです。　そして必要以上にこすらない事で表皮に不必要な乾燥や傷を作らない事にもつながります。

これは手先に限らず全身を洗う場合にも当てはまりますので、お風呂で体を洗う場合もしっかりとした泡立てがキレイな肌を保つには有効なんですね。


たかが泡立てと侮るなかれです(笑)　これがホントに大切。

今週は子育て支援のボランティアで小さいお子さんをお持ちのお母さん達に手洗い泡立ての講習会にも登壇させていただきます。　もちろん個別のレッスンも随時受け付けていますので、もし手荒れの改善としての知識を持ちたい、肌の乾燥が気になるという方はお気軽にご相談下さいね(∩´∀｀)∩