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「おひとりさまの老後」〜終活バトラー(執事)がこっそり教える「終活に役立つ一冊!」〜

2021年11月2日

テーマ:終活

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: エンディングノートペットお墓終活 いつから

本日は「終活バトラーがこっそり教える、終活に役立つ一冊」上野千鶴子さんが書いた「おひとりさまの老後」を、皆様にご紹介をしていきたいと思います。
これは前回、出口さんがおすすめする終活の本です。私がこれもアマゾンでポチっとして、Kindleで読ませて頂きました。約10年前に執筆された本です。
私が思う、終活へのヒントになるのですが、まず一つ、「おひとりさまは女ばかり」。私はこの題を見た時に、おひとりさまの老後というのは、私は男性にも結構重要な内容かなと思ったのですが、「このおひとりさまは女ばかり」という、本の中にも書いてあるのですが、85歳以上は男と女の比率が、女性が72.28という割合になるのだそうです。女性が5人に男性が2人の割合で、男性はほぼいない状態になってしまうのですね。
これを私は知って、とてもがっかりしました。「男ってやっぱり長生きできないんだ」と思いました。やっぱり女性の目線からの本ですので、80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいなくなるそうです。先ほどの例から言っても、男性が2人しかいなくなるわけですから、もう女性1人で「おひとりさま」のことを考えていかなくてはいけなくなるということです。やはり「友達をつくってください」、一人でも楽しめることをつくっていかないと、女性は長生きしても、楽しい人生にはなりませんよということを、上野さんがおっしゃっています。
そして2番目です。これ私ショックでしたね。「妻を亡くすと、男はガタガタに崩れる」…まさにそうでしょうね。やはり私もたぶんそうなると思います。私の奥さんに、多分先に逝かれてしまったら、私は多分もう生きる喜び、生きる術をすべてなくしてしまって、私は何のために生きていくのだろうと。子供3人おりますが、当然子供たちは配偶者を各々に持てば、やはり親よりも配偶者の方との縁が強くなるわけですから、私はもう誰からも相手にされなくなってしまうのですね。
そういうふうにならないように、私も友達を多く持ち、そして友達と食事に行ったり、例えばどっか旅行へ行ったり、そういった仲間を増やしたいとは思うのですが、でも男2人、3人で食事するのはあんまり楽しくないですし、男だけで旅行に行くということで、やはり奥様に先立たれてしまうと、男はもう何もできなくなって、当然その食事の用意もできない、洗濯もできない、掃除もできないということになると、なかなか難しいのかと思いました。本当にこれはちょっと切実だなと思いました。
次は「どこで、どう暮らすか」ということです。これは前回の出口さんの「還暦からの底力」でも仰っていたのです。子供さんと同居するのか、それとも自分一人で生活をしていくのか。やはり60年、70年、80年と住み続けた家、その空間がやはりとてもいいわけですね。
だから施設に行く、子供さんのところに同居する、やっぱり私の居場所はどこにあるんだというのが、なかなか探せないとなると、その中でストレスを感じたり、なんか居心地は良くないということで、塞ぎ込んだ気持ちになったりしてしまう、遠慮がちになって、ということになるので、どこで過ごすのかということもとても大事だと、上野さんはおっしゃっておりまして、私の友人もお父様と一緒に同居することになりました。お父さんも了解して、家族と一緒に同居しようということになったのですが、もう1週間、10日経ったら、やはり今までいた家がいいということで、お父さんは今まで住んでいた家に戻られたのです。やはりその通りだなと私もその例を見て、実感させていただきました。
そしてもう一つ、これもちょっと衝撃的でした。「年金が月100万円」。これは公的年金と自分が民間の保険会社に積み立てた私的年金を合わせて、年金が100万円になる。最近は個人年金も、利率の高い年金は無くなっていますので、今は厳しいと思うのですが、この方は、生命保険をかなり高額かけていたそうです。終身のですね。しかし子供さんも大きくなったので、もう残すお金はそんなに必要がなくなったと、これも終活の中で計算をしていけば、どのくらい残しておけば大丈夫かというのは、私のセミナーの中でも計算することが可能ですが、それで生命保険を全部解約したそうです。現金がもう何千万と入ってきたので、そのお金を全部その個人年金に積み替えをしたそうです。それで毎月年金が100万円ずつ入ってくるようになったと。そしたらですね、子供さん達が大事にしてくれるようになったのです。当然ですよね。100歳でも150歳までも生きてもらっていれば、毎月お母さん100万円の年金が入ってくるんですよ。それは子供さん達も当然大事にしますよね。死んで財産を残すよりも、生きているうちに使えるお金を残すことがとても大事です。
今は年金ではありませんが、例えば投資、投資信託を毎月していればその配当、あとは不動産を購入して、その家賃が毎月使えるお金になるということで、その内容も終活セミナーでもお伝えしていきたいと思っておりますので、不動産に関する投資の内容のこともお伝えができると思っております。
そして次は「困るものの筆頭はペット」だそうです。ペット猫、犬ですが、犬・猫各々の寿命が決まっておりまして、だいたい15年から20年くらいと言われています。自分の寿命とペットの寿命を勘案して飼わないと、もし私が80歳でペットを飼ったとします。そうすると15年生きるとすれば、95歳まで犬が生きることになれば、もしかすると私が先に死んでしまうことになったら、私が死んだ後、この犬は誰が面倒をみてくれるのですか。ですから、自分の寿命とペットの寿命をよく考えて、お飼いになった方がいいです。
最近では「ペット信託」という制度ができております。自分の寿命よりペットの寿命が長い場合であれば、ペット信託という信託制度を組んで、そのペットが亡くなるまでの寿命の分のエサ代、健康診断分、ワクチン接種の分をあらかじめその業者にお支払いをして、信託契約を結べば、ペットは天寿を全うできるという制度も最近は出ております。
私も今可愛い柴犬、メイちゃん6歳の柴犬を飼っていますが、メイちゃんが寿命を全うするまで、今から約10年だと思うのですが、まだ私は56歳、間もなく57歳になりますが、まだ67歳ですね。私はメイちゃんの寿命を全うして、看取ることが多分できると思っています。その後は、もうペットは飼わないようにはしたいと思います、毎日私もメイちゃんに癒されています。本当にありがたい存在だと思っております。ですから、皆さんもぜひペットを購入の際は、ぜひ自分の寿命とペットの寿命をよく勘案して、飼っていただければと思います。
最後に、「不安とは?」ということで、上野さんも綴っております。不安とは「恐れの対策が何かよく分からないときに起きる感情だ。一つ一つ不安の原因を取り除いていけば、あれもこれも自分で解決できることだと分かる」とに閉じております。終活はまさにこの不安を一つ一つ取り除いていくことだと私も思っております。私の終活セミナーの中でも、その終活に対する不安を一つ一つ取り除いていくということで、安心して第2、第3の人生を送ることができる、これがまさに終活だと思っております。

この記事を書いたプロ

村上則夫

不動産管理と終活のプロ

村上則夫(有限会社 村建地所)

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