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「還暦からの底力」〜終活バトラー(執事)がこっそり教える「終活に役立つ一冊!」〜

2021年10月5日

テーマ:終活

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 働き方改革贈与税相続 手続き

本日は5月31日でございます。全国的に非常事態宣言が解除されて、最初の週末ですが、北九州では第2波が来そうな感じで、東京は今日日曜日ですけれども、新規感染者が5人ということで、皆様の3密を避ける行動、そして8割削減が功を奏し、コロナウイルスの新規感染者が抑えられている状況だと思っております。
我が宮城・仙台は、かなり人通りが激しくなって、明日から昔で言うと「衣替え」で、私もまだ5月31日なので、今日まではネクタイ着用でYouTubeを撮らせていただいておりますが、6月からはノーネクタイで撮影をしたいと思っております。
本日は「終活バトラーがこっそり教える終活に役立つ1冊」を、またお伝えしていきたいと思います。
これも日経新聞の広告欄に載っていた本ですけれども、「還暦からの底力」出口治明が著者でございますが、この出口さんはライフネット生命保険を創業した方です。皆さんご存知かと思いますが、私はこの「還暦からの底力」という題にとても惹かれました。これも終活に役立つ内容ではないかなと思いまして、この広告を見て、すぐアマゾンでポチっといたしまして、kindleで読ませていただきました。
「還暦からの底力」、素晴らしい内容がいっぱい書いてあったのですが、その中でこれは終活のヒントになるというものを、今から皆様にご紹介をしていきたいと思っております。
まず1番目が「定年を即刻廃止、健康寿命を伸ばす」です。定年が60歳で、今、年金の受給に合わせまして、定年も伸ばそうと、法整備をしようとなっておりますが、昔、定年が60の時は、平均寿命も健康寿命もずっと短かったですね。その当時は多分、平均寿命が70、健康寿命は65とかそういった年齢だったと思います。だから定年が60歳だったと思うのですが、今は平均寿命が88歳、健康寿命はもう75歳、私の終活セミナーの中でもお伝えしておりますが、平均寿命と健康寿命、自分の体を自分で動かし、そして歩き、食事をする、そして排泄をすることを、誰の手も煩わせないで行うことができることが、健康寿命ですが、やはり健康寿命が70歳まで伸びたことは、定年も自ずと70歳まで伸ばしても、私は良いのではないかと思っているのですが、出口さんもそのようにお話をしていて、定年時代を廃止しようと、そしてやはり人間は規則正しい生活を送る、そして経済活動し、そこで収入を得ることによって、健康寿命が延びていくことで、本当に平均寿命と健康寿命の差をどんどん短くしていけば、日本はこれからまだまだ経済発展が望めるとそういったお話をしておりました。これは私も同感するところでありまして、仕事に行くためには朝毎日決まった時間に起きて、通勤で会社に行くまで歩いて、そして仕事をして、規則正しくお昼ご飯を食べて、また午後から仕事をして、勤務が終わったら、また自宅まで帰ってくる、この規則正しい生活が、私は健康で長生きする秘訣だと思います。ですから年金も65歳から受給するのではなくて、それを70歳まで伸ばして、その間は給料を稼げばいいのかと思っております。
そして次ですね、これは本当に響きました。「一番の親孝行は「親に楽をさせない」こと」ということです。娘さんがお父さんに対して、もう介護が必要かなと思って、娘さんが一緒に同居しましょうと言ったりします。これはあくまでも娘さんはお父さんのことを想って言いますが、お父さんからすれば、「いやいや俺は同居しないで、この家に自分一人で暮らしたいんだ」と思っているのですが、なかなか声に出して言えないところがあります。持病とかそういった疾患を持っていない親御さんであれば手を差し伸べないで、できるだけ自立して、独立した生活をしていただくことが、とても健康で長生きする秘訣なのではないかと、出口さんはおっしゃっております。私の母ですが、私の母は昭和2年生まれで、約3年前に90歳で亡くなったのですが、戦前生まれで、農家10人の兄弟がいる長女として生まれ、高校卒業して、大河原町の役場職員として定年まで勤め、その後行政書士の資格を取得してずっと仕事をしていただきました。その後には公職として行政相談委員も務めていました。うちの母親は介護という状態でなく、私も介護のお世話をすることなく、母を送らせていただいたのですが、そういった意味で楽をさせないというのは、まさにそういったことではないかと思っております。
そして3番目です、「子供に美田を残さず、必要なら生前贈与を」ということです。これも終活セミナーで何回もお伝えをしておるんですが、遺産を残すと、前回もお話ししたとおり遺言で、親の意思を伝えないで、相続が発生してしまいますと、残された子供達で遺産分割をしますので、相続で争いを起こすようであれば、皆さんが所有している不動産を処分するなりして、または生前贈与で子供さんに与えるということが必要なのではないかと言っております。
他には不動産自体を贈与する、贈与税は高いのですが、高くても、お金の価値は将来的な価値ではなくて、やはり今の価値が一番高いと言われています。10年後、20年後、あの高度経済成長時期であれば、景気がどんどん右肩上がりで良くなっていく状況であれば、将来的価値が見込まれるのですが、今の少子高齢化の時代に、右肩上がりに経済が成長していくというのは、なかなか厳しい状況で、今子供さんに生前贈与ですべて生前に贈与するという考え方もとても良いと、出口さんはおっしゃっております。
最後、「今まで「飯・風呂・寝る」の生活から、これからは「人・本・旅」へ」という人生設計をしてくださいということでございます。これは高度経済成長期のことをお話ししているのですが、日本は工業経済でした。物作りの社会の中で日本は高度経済成長を生んできたわけです。早くご飯を食べて、風呂に入って、寝る、毎日その繰り返し。仕事に行って、帰ってきたらご飯を食べて、お風呂に入って寝るという生活です。しかしこれからは働き方改革と言われているように、今回コロナで皆さんもテレワークや、リモートワークを経験なさったと思うのですが、自分の時間が多く使える、ましてや60歳以上の還暦を迎えた方々は、まさにプラチナパートナーズの皆さんだと思うのですが、そういった方には時間的な優位がいっぱいある、友達をつくって、友だちとおいしい食べ物を食べたり、旅行に行ったりと、人と接する機会をいっぱい持ちましょう。そして人と会うといろんな刺激を受けるわけです。それでいろいろな会話をする、これからはますます本を読んで、皆さんの知識をどんどん豊かにしていく。その知識もただ豊かにするだけではなくて、その得た知識を皆さんの仕事、生き方に対して実践をしていきましょう。
あとは旅で、人生はまさに死ぬまで旅の連続だと思います。旅行するだけではなくて、生きていること自体が、この命を授かった中で生きる旅をしていると思いますので、60歳定年が廃止されるようになれば、お金も還暦を過ぎても、稼げる状況が生まれてくると思いますので、皆さんで働いて得たお金を使って、旅行へ行って、旅行へ行った先でおいしいものを食べて、豊かな人生を送ることをすれば、還暦が過ぎても皆さんの底力で、まだまだ元気で、健康寿命を延ばして生きていける。そうすることによって、この氷河期の日本をもう一度経済大国として復活することが可能になるのではないかと、出口さんはおっしゃっております。
私もまさにその通りだと思っておりますので、ぜひ還暦で、赤い服を着るのではなくて、60歳はまだ人生の折り返し地点。ここから100歳まで現役で頑張ってまいりましょう。

この記事を書いたプロ

村上則夫

不動産管理と終活のプロ

村上則夫(有限会社 村建地所)

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