- お電話での
お問い合わせ - 0120-77-0878
コラム
「塾ジイの思い出」3 ―【学習意欲≠ヤル気】の定義―
2024年3月22日
こんにちは。株式会社 宇加瑠出進学教室 広報部長の小曽利三太郎(こそり みたろう)と申します。先般弊社OBである塾ジイこと出口利光先生の行政書士試験に挑まれている奮闘ぶりを「実録!出口先生のCHALLENジイの道」というタイトルにてWEB社内報で発信したところ大きな反響がありました。この度出口先生シリーズ第二弾として「ヤング塾ジイ!出口先生のあし@」と題し、先生の成功事例や失敗談を私との対談を通じて社内で共有することとなりました。今回はその第三回の模様をお伝えします。
先生が【楽】な授業は生徒も【楽】しい!そして成績も【楽楽】アップ!!
「みなさんお疲れ様です。広報部の小曽利です。WEB社内報をご覧いただきありがとうございます。今回も『ヤング塾ジイ!出口先生のあし@』と題して先生の現役時代のお話をお伺いしていきます」
「出口先生、本日もよろしくお願いします。前回の中学生の英語の授業をゲーム化するという方略ですが、数名のスタッフから早速授業に取り入れたという声が入りました」
☞「塾ジイの思い出」2 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5156994/
「そうか…まあ、いろんなルールを試すと生徒の反応や成績の伸び具合のエビデンスが得られるので自己研鑽の意味でも有効じゃ」
「わかりました。ところで前回の最後に『学校の定期テスト対策授業を団体競技に見立てた』と仰っていましたが」
「そうじゃ」
「でも点数を競わせるのではないとも仰っていました。団体で何を競わせるんですか?」
「予想問題の的中率を競わせるんじゃ」
「予想問題?生徒に作らせるのですか?」
「そうじゃ。学校の定期テストの問題を作成するのは概ね生徒が普段習っている先生じゃ。生徒は先生の癖や性格を把握している。その状況を利用するんじゃ。具体的なやり方は…生徒が在籍している学校ごとに部門分けし、その中でいくつかのチームを編成のうえチーム対抗で問題と解答解説を作らせるんじゃ」
「解答解説も、ですか?」
「そうじゃ。ここがポイントじゃ。自分たちが作成した問題の解説を作成するためには問題の内容を理解しておくことが大前提じゃ。逆に言えば試験範囲の内容を理解していなければ問題も解説を作れない、つまり【テスト範囲の内容を理解していなければゲームに参加できない】ということじゃ」
「な、なるほど!盛り上がりましたか?」
「メチャクチャ盛り上がった。そして生徒の成績もメチャクチャ上がった」
「どうやって各チームを評価するのですか?」
「自チーム以外が作成した問題を解かせ、その後作成チーム全員でシナリオ(解説)に則り“プレゼン=解説授業”をさせるんじゃ」
「先生は何をするんですか?」
「解説が間違っていないかのチェックと定期テスト後の的中率の確認だけじゃ」
「先生の仕事はそれだけですか?」
「そうじゃ」
「なんか手抜きっぽいですよね?」
「そうじゃ、手抜きじゃ。「一生懸命教えて成績が上がらない」VS【手抜きして成績が上がる】どっちが良い?」
「そ、それは生徒の成績が上がる方が…」
「そうじゃろ?よくいるじゃろ?“アイドリング教師”が」
「アイドリング教師?」
「自分のエンジンの回転数を上げるだけで満足している教師じゃ。先生が必死で教えなくても生徒に正しく【動機付け】というチャージをすれば生徒は自走する。すなわち【ヤル気に依らない学習意欲を高める】ことができる」
「なるほど…。ところで生徒が作った予想問題は的中とかしましたか?」
「結構当たったな。的中させた生徒の先生からクレームが入ったこともあったな」
「何を言われたのですか?」
「『塾でテストの問題教えるな!』って言われたな」
「なんて返されたのですか?」
「『私は教えていません。あなたの生徒が予想しただけです。素晴らしい生徒ですよね!』って言ったら先生は何にも言わなかったな」
「痛快ですね!この方略のメリットは他にもありますか?」
「生徒の先輩が作成した“予想問題の過去問”を冊子化して配布した。特に的中問題は本人・保護者了承のうえ作題に関わった生徒名を記載し、ステイタスを持たせた。中学校ごとの営業ツール(入会説明会のお土産等)としても有用だった」
「集客にも役立ったのですか!?生徒の成績&生徒数アップの施策だったのですね」
「最初から意図したわけではなかったが、結果的にそうなったということじゃ」
「なんか、出口先生いつも授業中も楽しそうでしたよね」
「当り前じゃ!教師が楽しくないと感じている授業を受ける生徒はその100倍楽しくないと感じるからな」
「な、なるほど…。ところでこれまで3回にわたって授業にゲームの要素を取り入れることによる【学習意欲を喚起する動機付け】の方略はどうやって構想されたのですか?」
「う~ん…ビールを飲みながらかな…」
「やっぱりそうですか!」
「しかし、酔っぱらうと忘れてしまうので飲み屋にはいつも“ネタ帳”を携帯していたぞ」
「なんか飲み屋さんへ行くことを正当化していませんか?」
「まさに【好子混同】じゃ!」
「……」
*人物名等はフィクションです
*参考書籍:「ゲームにすればうまくいく」〈ゲーミフィケーション〉9つのフレームワーク 深田 浩嗣 著
*drawn by 蒼りんごさん
お知らせ
広く相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設して
おります。
「久保先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
お子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00
関連するコラム
- 「塾ジイの思い出」1 ―授業を成績向上の起爆剤にする― 2024-03-07
コラムのテーマ一覧
- 思考問題の取り組み方
- 効果的な復習のやり方
- 授業と復習の関係
- ゲーミフィケーションによる学力向上
- 成績アップのタイミング
- 受験勉強とやりたいことのバランス
- 過去問の活用方法
- 非受験学年の生徒が今やるべきこと
- 受験勉強における行動原理
- 受験勉強における学習方略
- 受験勉強における学習方略と行動原理
- 試験での時間配分
- 受験生のモチベーションの保ち方
- 予習と授業
- 効果的な復習のやり方
- 予習と復習
- 学習時間と学力
- 学習計画の立て方
- 受験勉強のやり方
- 入試前日・当日のポイント
- 入試直前期の学習方法
- 受験生の年末年始の過ごし方
- 子どものやる気が出ないのは誰のせい?
- 模擬テストの活用方法
- 夏休み中の効果的な学習方法
- 受験直前期の子どもとの関わり方
- ヤル気になれば何でも出来る?
- 入試での得点力アップの方法
- 過去問をやる目的
- 志望校の合格圏に到達する術
- 保護者懇談会に効率よく臨むには?
- 入試問題テイスティング
- 子どもの背中を押してあげる術
- 塾通いのメリット
- 学校の三者懇談に臨むにあたって
- 学校と塾との関わり方
- 先生への質問の仕方
- 受験生の子どもの褒めどころ
- メールによる学習相談
- 高校受験秋のスランプ克服法
- 受験校選びのポイント
- 模擬試験活用法
- “継続は力なり”の落とし穴
- 得点力アップ
- 算数・数学
- 年末年始休業
- 中3
- 上手な塾利用法
- 秋の乗り切り方
- S1.information
- 小学生の通塾
- 入試直前
- 小6生が高校受験のためにしておきたい事
- 通塾で効果を上げるには?
- 中学1年
- 夏期講習
- イベント告知
- 塾通いで成果を上げるには
- 塾選び
- 小学生の親が高校受験のために今からすべき
- 高校入試
- 中学入試
- 受験に向けて
- 苦手な数学克服(中学生)
- 集団指導と個別指導
- 冬休みの過ごし方
- 2015年中学入試
- 我が子を伸ばす親の関わり方
- 子育て
- 中学入試
- 高校1年
- 効果的な塾利用法 個別指導塾編
- 効果的な塾利用法 集合塾編
- 定期テスト点数アップ
- 冬の過ごし方
- 2014年中学入試
- 算数
- 学校説明会
- 夏の過ごし方
- 小学校受験
- 学習相談Q&A
- 英会話スクール
カテゴリから記事を探す
久保克己プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。