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塾講師歴20年のプロが語る、中3の受験生をお持ちの保護者の皆様へ

2011年12月6日 公開 / 2019年3月14日更新

テーマ:中3

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

塾講師歴20年のプロが語る、中3の受験生をお持ちの保護者の皆様へ

日々、寒くなっていきます。
風邪をひいてしまい、先週の日曜日は、ずっと寝ていました。
しかし、まだ咳が続いています。
皆さんは、効果的な風邪対策をお持ちですか?

高校入試が年明けから始まります。
中3の受験生の皆様は、合格に向けて、精一杯、
取り組んでおられる事と思います。
体調に気をつけて、頑張っていただきたいと思います。

本日は、高校に合格してからの事をお話したいと思います。
「まだ高校に合格していないのに」と思われるかもしれませんし
お子様自身は「合格してからの事など考える余裕がない」というのが
実情だと思います。しかし、だからこそ、保護者の皆様には、知って
おいて頂きたいことがあります。

「高校生になると勉強が難しくなる」という話は良くお聞きになると
思いますが、その中で時折、見受けられるのが、中学時代には一定、
成績が優秀だった子どもが高校に入ると一気に成績ダウンしてしまう
ケースです。
その要因は様々ですが、もっとも気をつけるべきは
「中学校で成績上位な子どもが集まった高校であっても、その中で新
たな学力の序列が生まれると、約半数の方は平均点以下になる」という
事実です。考えてみれば、これは当たり前なのですが、子ども達にとっ
て「生まれてはじめて経験する平均点以下」は、大きなショックとなり、    
精神的に尾を引いてしまう事もあるようです。

また、高校によっては、合格発表後、入学式の日までの宿題が大量に出る
場合があります。そして、入学式の翌日に、宿題内容の確認テストがあり
ます。そのような高校に合格した場合、宿題をしっかりこなさずに入学式
を迎えると、翌日の確認テストで、今まで見たことも無いような点数を取
ってしまって、せっかく合格した生徒が一気に自信を失い、その後の勉強
のペースにうまく乗れないなどという事も起こるようです。

子ども達にとって「合格後のホッと一息」という気持ちは痛いほど
わかりますが、スタートでのつまずきは意外と大きな代償となる事が多い
のです。
 「合格はゴールではなく、始まりである」という言葉をよくお聞きになる
と思いますが、合格しても気を抜かず、高校という、次のステージに向けて、
しっかりとスタートして頂けるようにご家庭でもサポートをお願いできれば
と思います。

この記事を書いたプロ

久保克己

子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ

久保克己(株式会社京進)

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