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塾講師歴20年のプロが語る、反抗期に入りかけの子どもへの接し方

2011年11月21日 公開 / 2019年3月14日更新

テーマ:子育て

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

日ごとに寒くなってまいります。
いかがお過ごしでしょうか。

最近、街を歩いていると、コート姿の人をよく見かけます。
そういえば、お正月までもう一月あまりですね。

お子様のご様子はいかがでしょうか。
風邪などひいておられないでしょうか。

受験生にとっては、まさに追い込み時期です。
毎日、懸命に勉強に取組んでおられる事と思います。
体調に気をつけていただきたいと思います。

受験学年ではない子ども達にとっては、ついつい気が抜けてしまう時期でもあります。
この時期に、中1、中2のお子様をお持ちのお母様から「子どもが家で勉強しない」「勉強しなさいと言うと、反抗する」「成績が下がってきたのになんとも思っていないようだ」というご相談を受けるときがあります。

先日も、中2のお子様をお持ちのお母様から次のようなご相談を受けました。

「もうすぐ受験学年だというのに、家でまったく勉強しないんです。
クラブで疲れている上に、少し気が抜けてきているようです。
思わず、『勉強しなさい』と言うと、子供が『今、しようと思っていたのに、やる気がなくなった』と言います。
子どもは、社会は得意なのですが、数学が苦手で、数学のことを言うと余計に嫌がります。
受験の本を読むと、『早い時期に苦手科目を克服しましょう』と書いてあるので、特に数学を勉強しなさい、と言い聞かせるのですが、反抗ばかりします。
どのように子どもに接すればよいでしょうか。」

ポイントは、お子様が頑張っている所を認めてあげる、という事と、間違えているところは、「何故、間違えているのか?」を、しっかり見て、間違えている理由を見つけてあげる事かとおもいます。

得意科目があるのなら、最初に得意科目の話をして、「こんなに出来ているね」と認めてあげましょう。頑張っていることを認めてもらうのは、とても嬉しいことです。お子様の気持は少し開いてくるでしょう。
次に、苦手科目の話ですが、たとえ点数があまり取れていなくても、「全然、出来ていないじゃないの!」と叱るのではなく、まずは正解できている所を話題にして
「数学は苦手、というけれど、ここは出来ているよね」
そこから話を始めていただければ、と思います。
その上で、間違えているところは、「何故、間違えたのか?」をしっかり見てあげることです。
例えば数学なら、式や考え方は出来ているのに、細かい計算ミスやちょっとした思い違いで得点を失っている生徒がたくさんいます。ひどい場合は、細かい計算ミスやちょっとした思い違いで30点くらい、点数を失っています。「頑張って勉強しているけど、成績が上がらない」お子様は、このパターンが多いようです。
この場合は、「あなたは、数学が苦手なんじゃない。単に計算間違いをしているだけだよ。自信を持ちなさい。次のテストからは、解けそうにない問題は、手をつけずに、出来る問題だけを焦らずにやってみたら?」とアドバイスしてあげてください。かなりの確率で点数は上がります。

苦手科目が根本的にわかっていない、とか、躓いておられる場合は、塾の冬期講習を利用していただく方法もあります。たいていの塾では、冬期講習で重要単元の復習をしますし、個別指導型の塾なら、自分の苦手なところを重点的に復習する事もできます。

最期にひとつ、お願いがあります。
お子様と接する時は、(難しい事ですが)「明るく、機嫌よく」接してあげてください。
同じ言葉でも、「機嫌よく」言うのと、「不機嫌に」言うのでは、受け取り側の印象は全く違います。
「毎日、忙しくて疲れているのに、『明るく、機嫌よく』なんて出来ないよ」と思われるかも知れません。
まずは3日間、お子様に「明るく機嫌よく」接してみてください。
お子様の表情が変わってくるかも知れません。

この記事を書いたプロ

久保克己

子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ

久保克己(株式会社京進)

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