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コラム
今だからこそ伝えたい!自然災害とメンタルヘルス
2024年1月17日
自然災害とメンタルヘルス
元旦の能登半島地震で被災された皆さんお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
最初にお断りしておきますが、今回のコラムは熊本地震被災後に自分自身の心の動きや周囲の方々を観察して感じた事を書いています。もし、思い出すとあの時の状況がフラッシュバックするという方は今回のコラムはスルーしてください。
また、メンタルヘルスの専門家の方々のご意見とは違う部分もあると思いますが、今回のコラムはあくまでも私自身の体験や見聞きしたことを私なりに分析した内容を元にかいています。その点ご理解の上読んで頂くようお願い致します。
地震直後
2016年4月の熊本地震ではこれまで経験したことが激しい揺れを感じ、すぐに「ただ事ではない」と感じました。実際に震源となった益城町や周辺の町村の被害は想像を絶するものでした。
家屋の倒壊、地割れ、道路の寸断、これまでなかったところに高低差ができたいたり、あの光景は想像を絶するものでした。私のサロンの近くでも1階が会社の事務所、2階から上がマンションという建物の1階が完全につぶれていました。
地震直後は家の被災状況を確認したり、ご近所の方と話したり家の周辺の状況を確認することしか考えていませんでした。水道も電気も止まっていてさらに大きな揺れの余震が続いていました。
このような状況では、
・今日はどこで寝る?
・食料をどう調達する?
・水の確保は?
・トイレはどうする? など
今を生きることに精一杯で、先のことを考える余裕が全くない日が数日間ありました。
あくまでも被災者全体の傾向として、このような状況では不安や喪失感、疲労はまだ少なかったように思います。
避難生活中
当面の生存がある程度見込める状況になると、疲労が押し寄せ次第に生活の再建に意識が向くようになっていきました。
そうなると多くの方が被災状況と真正面から向き合うことになり生活の再建に向けていろいろ考え将来に対する不安や喪失感にさいなまれることになったように感じました。また避難所の食事のバランスや運動不足などもありストレスや不安、喪失感を感じる方が増えたと感じました。
今、能登半島の被災された方々はこのような状態ではないでしょうか。
触れ合うこと、動くことの大切さ
このようなメンタルにダメージがあるときに大切のがオキシトシンというホルモンです。
オキシトシンは不安を軽減したり、情緒の安定に効果がある「幸せホルモン」と呼ばれる物質です。
オキシトシンは人と触れ合うことで多く分泌されると言われています。オンラインなどでも人とつながることは可能ですが、オキシトシンの分泌に実際に人と触れ合う、例えば握手やハグなどの方が効果的です。
また、体を動かすことが出来る方は積極的に動くことも大切になります。
運動することで分泌される脳内の神経伝達物質であるセロトニンも精神の安定に効果的と言われています。
スタンフォード大学に健康心理学者であるケリーマクゴニガル氏の著書でもトライアスロンやウルトラマラソンに参加する方の中には元うつ病患者の方も多いとあります。病院での治療のみならず運動することでうつ病を克服した事例が紹介されています。
元旦に発生した能登半島地震で被災された皆さんもおそらくこれからメンタルに不調をきたす方、仮設住宅に移り人とのコミュニケーションが減ってしまう方が増えるのではないでしょうか。
人はコミュニケーションをとる動物です。出来るだけ多くの人とかかわることでメンタの安定を保ちましょう。
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