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伊藤宏樹

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伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

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コラム

月経前緊張症(PMS)には漢方がスゴイ!

2013年6月3日 公開 / 2023年9月5日更新

テーマ:漢方相談

コラムカテゴリ:医療・病院

いつもコラムをご覧くださり誠にありがとうございます。
石川県白山市みずほの 「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。

今回は女性に特有のお悩みである「月経前症候群」 いわゆる「PMS」についてお話したいと思います。

月経前症候群(PMS)とは・・・

 月経(生理)が始まる3日~10日ぐらい前から決まって起こるさまざまな症状をまとめて、「月経前症候群(PMS:premenstrual syndrome。月経前緊張症とも)」と言います。
症状は・・・
落ち込み、イライラ、不安感、
腹部膨満感、便秘、頭痛、乳房の痛み、むくみ、食欲不振(あるいは過食)など多様で、月経が始まると自然に治まったり、軽くなったりするのが特徴です。

個人差はありますが、月経のある女性の多くがPMS(月経前症候群)を経験し、そのうち毎月、同じように症状が現れる人は3~8割と言われています。

PMS(月経前症候群)の症状
体に現れる症状には・・・
腹部膨満感(お腹の張り)・腹痛・便秘・下痢・吐き気・頭痛・乳房痛・乳房の張り・腰痛・過食・食欲不振・肩こり・むくみ・めまい・肌荒れ・ニキビ・動悸 など

心に現れる症状には・・・
抑うつ症状・イライラ・不安感・集中力の低下・無気力・疲労・睡眠過多・不眠 など

上記のように便秘になる人もいれば、下痢になる人もいます。また眠れない人もいれば、一日中眠くて仕方ないという人も。このように症状が多彩な上、人によって現れる症状にかなりの差があるのがPMS(月経前症候群)です。

PMS(月経前症候群)が起こる原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンが関わっていると考えられています。 考えられることは、月経前というのは女性ホルモンにより月経に向けて子宮に血液が集まってきます。これまで末端組織に一定量の血液が安定的に巡って供給されていたのにある日突然供給不足に陥る訳です。

 もしですよ、日常生活で生活の流通が一か所だけに集中し各地域に供給されなくなったら・・・パニックになると思いませんか?食糧が不足すれば食糧難、石油類が不足すればエネルギー不足、医療物資が届かなければ医療困難・・・  からだの中も一緒なんです。

ただ、何処が一番に不足するかで人それぞれ現れる症状が異なるんですね。

漢方におけるPMSの捉え方

 漢方では、「気」「血」「水」の巡りを整えることでホルモンバランスや自律神経、新陳代謝や免疫力を調整し、多少の供給不足でも大丈夫な体質作りをすることで、さまざまなPMS(月経前症候群)に対応することができるんですよ!

それでは、代表的な漢方薬を一つご紹介しますね。



 生理前のイライラが強く理性が壊れそうな方、寝つきが悪くなる方、些細な事にキレやすくなる方、頭痛やむくみが出やすい方には抑肝散(よっかんさん)という漢方がおススメですよ!

 この抑肝散は、子供の疳の虫が強い場合にも使います。子供がキーキーわめき散らかして親までイライラが最高潮!!って時には親子で服用すると平和な親子関係にもどれると思います。 飲みやすい味なので抵抗なく服用できますよ。



 「漢方専門 福の樹薬局」では漢方相談を無料で行っております。自分に合った漢方薬をお求めの方はお気軽にご相談下さいね。(ご予約優先ですので、ご来店前にお電話いただけるとうれしいです)

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