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伊藤宏樹

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伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

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コラム

抑肝散陳皮半夏は北陸の気候にピッタリ!

2013年5月31日 公開 / 2023年9月4日更新

テーマ:漢方薬

コラムカテゴリ:医療・病院

いつもコラムをご覧くださりありがとうございます!
白山市みずほ 「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。

今回ご紹介する漢方薬は日本海側独特の気候にピッタリの漢方処方です。
その名は「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」です。お経のお題目みたいですよね~

 この処方は抑肝散という処方に陳皮と半夏を加えた処方なんですが、たった2種の生薬を加えただけで、適応範囲が数倍に広がるという組み合わせの妙が感じられる処方です。



 抑肝散は肝の気の高ぶりを鎮める効果があり、小児の疳の虫や歯ぎしり、手足の震えなどに使われており認知症による精神症状(喜怒哀楽の異常)やパーキンソン症状にも応用されていたりしています。現代医学的にみると神経抑制伝達物質「GABA」に似たような働きがあるとも言われています。
 
この抑肝散に陳皮と半夏を加えると、気を鎮める効果に痰飲(体内の病的な水分)を取り除く効果が加わり、更に気の流れを改善し気持ちを上向きにする効果が現れるので応用範囲が広くなるんですね。

 痰飲の症状としては、腹部動悸や息苦しい感じ、めまい(浮遊感)や頭痛など気になるけれども医者にかかるほどではないというようなものが現れます。

もしこの痰飲の原因が、気の高ぶりを発散できず鬱々と体内に閉じ込めていたことが招いた場合、抑肝散ではなく抑肝散加陳皮半夏がベストチョイスといえますね。
北陸地方の様な湿気が多い所では、「湿邪」「水毒」といった水に関連した疾患になりやすいので、「病院では異常は無い」って言われているけど・・・と不調がとれない時は一度試してみるのも良いですよ!

自分に合った漢方薬をお求めの方はお気軽に福の樹薬局までご相談下さいね
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