コラム
高血圧は漢方でサポート
2013年5月10日 公開 / 2023年9月9日更新
いつもコラムをご覧くださりありがとうございます。
白山市みずほ「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。
今回は高血圧は悪いことなのか?についてと西洋薬とは異なる漢方薬の高血圧治療についてご紹介したいと思います。
まずは、高血圧の原因から・・・
「高血圧」になる大きな要因として、
・血液量が多い
・血管が収縮しやすい、
・血管が細い
・ナトリウムを排出する能力が低い
・心臓の収縮力が強い」
などの体質が考えられます。
この時点ではまだ異常ではないんですよ。
問題は「この原因がどこから来ているのか?」なんですが、そこまで追求して高血圧をされている方はあまり多くないかもしれません。
内科で「とりあえずお薬(降圧剤)飲んで落ち着かせましょうか・・・」って言われた方、案外多いのではないのでしょうか?
高血圧の怖いところは、血圧が高いことではないんです。
高血圧が慢性的に続くと、動脈硬化が進みやすくなったり、心肥大になって心臓に負担がかかったりして命にかかわる疾患を引き起こすかもしれないことが問題なんです。だから上げないようにする・・・
でもですね、血圧を上げる理由も考えてあげないとカラダが可哀想です。例えば脳に血液を沢山送り込んでほしければ血圧を上げて勢いをつけないといけませんよね。手足に血液が来なければ勢い付けて末端まで運ばないといけませんよね。
1mしか上がらない噴水を5mの高さまで水を上げるには水圧を高めないといけないことと原理は同じです。
もしこれを、血圧重視で下げるとどうなるか・・・脳に血液が不足し、脳細胞が死んでいってしまいます。手足に血が巡りづらくなり手足が冷えやすくなります。ということは・・・認知症やパーキンソン病といった脳の病気を引き起こすかもしれません。血液に血栓という血のカタマリが生じた場合、勢いが弱ければ簡単に詰まるかもしれません。手足が冷えればしびれや関節痛の原因になるかもしれません。
ではどうしたら良いのか?
血液中の血栓を出来にくくして、血管に負担をかけずに血液を巡らすことができれば、脳から「血圧を上げて血を送れ!」って命令もでなくなるし、動脈硬化にもならないわけなんです。もちろんストレスも血管には関係しますが、これは生きている以上多少のストレスは仕方ないと思います。
血圧改善の漢方薬は血液の状態や血管の伸縮性の正常化を重要視しています。動脈硬化予防作用・微小血管血流改善作用・自律神経安定作用などこれらの作用が結果として血圧を高めないように働きかけて、高血圧によって引き起こされるさまざまな病気から守ってくれます。漢方薬ですと、降圧剤のような副作用である血圧の下がり過ぎや抗血栓薬のような出血時のトラブルがありません。ただし、動脈硬化が著しく進行している場合は漢方薬よりも心臓外科的な処置の方が良いと思います。
血圧が高くて命を落とすことは絶対にありません。
血圧が高いことで血管系の病気が誘引され血管障害を引き起こして命にかかわる病気になることはあります。
基礎疾患がなければ、「年齢 + 90」までが最適な血圧と言っているお医者さんもみえます
であれば、高血圧でも大丈夫な、血液と血管作りを応援していくのが漢方薬の役割だと私は考えています。
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