嫌味を言われたときの賢い切り返し方　元アナウンサーの話し方教室「TALKNAVI」西宮

【教室に寄せられた悩み相談】
元アナウンサー永田之子

Q.「嫌味を言われたときの賢い切り返し方を教えてください」

A.「オウム返し」＋「感謝」＋「反省文」で乗り切りましょう！！

相手の話を「結論」で締めくくる賢い切り返し方をご紹介しましょう。

嫌味を言われたときにあなたはどのような態度をとっていますか。一番いけないのが”飲み込む癖”です。今すぐに飲み込む癖をやめましょう！必ず切り返すようにしましょう。ストレスをためてはいけません。

何も言えない、切り返せない　と後々まで悪い気分を残します。「切り返す」場合には選ぶ言葉が大事です。「言って後悔する」「言い争いになる」言葉は避けましょう。

「それは悪口？」
「喧嘩を売ってるの？」

売り言葉に買い言葉です。これは相手と同レベルになる切り返し方です。相手はもっと強く攻撃をしてくるかもしれません。また「すみません」「申し訳ありません」と謝る必要もありません。あなたが悪いと決まったわけではないので・・・。

それよりももっと効果的で相手に反省を促す返し方があります。「オウム返し」です。相手が言った言葉をそのまま返すのが「オウム返し」です。

オウム返しのいいところは”言われた言葉をそのまま返すだけ”なので話が苦手な人でもすぐに返せます。鏡に映したように「相手が言った言葉」をしみじみと言葉にします。

「私は今どきの若者なのですね」・・・。
「私は仕事がのろいのですね」・・・。

「オウム返し」は相手が言った言葉を一旦受け止める言葉です。嫌味を言った相手は自分の言った言葉をそのまま返されることになります。「嫌味なことを言ったかな」と本人に気づかせる返し方です。言われっぱなしはいけませんが傷ついたからといって相手を傷付ける言葉を返しても気分のいいものではありません。

相手にあなたが傷ついたことを知らせる方法「オウム返し」。勇気がいる発言ですが思い切って口に出してみましょう。

切り返したならばここからがとても大事！！続けて「感謝」と「反省文」を述べるようにしましょう。

■「オウム返し」＋「感謝」＋「反省文」

社会人のあなた
「私は今どきの若者なのですね」
「気づかせてくださってありがとうございます」
「大人になれるよう頑張ります」

「私は仕事がのろいのですね」
「貴重なご意見をありがとうございます」
「ピッチを上げて仕事をしてまいります」

学生のあなた
「僕はデブなんだね」
「言ってくれてありがとう」
「さっそくダイエットするよ」

嫌味を言われたときには最後に”反省文”を言うといいでしょう。”結論が出た”ので相手はそれ以上嫌味を続けにくくなります。

嫌味は相手の主観です。まともに答えていたら身が持ちません。賢い切り返し方をして不快なその話を一刻も早く終わらせることを考えましょう。

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■永田之子 （YUKIKO　NAGATA）
元アナウンサー
話し方＆コミュニケーション教室TALKNAVI代表　
話し方講師
マナープロトコール講師
婚活アドバイザー （ツヴァイ講師歴10年）
コミュニケーションカウンセラー

全ての世代の人に「心と心をつなぐ会話」のコーチングを20年間で10,000人に提供。「人と楽しく話せるようになる」ことでコミュニケーション向上に貢献。東京と西宮を拠点に個人向けパーソナルレッスン教室を運営。現在では講演会のほかマナー書籍の監修も行っている。

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