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坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

目が離せない

2013年3月29日

テーマ:仕事のはなし

コラムカテゴリ:医療・病院

先日訪問のAさん(92歳、女性、要介護2)
背中が丸くなっており、さらに背骨がかなり左に歪んでいるため
立ち上がり、歩行の際にバランスを崩し転倒することが多いという。
あまりに度々転倒して頭を打つので、病院でもCTの間隔が近すぎて撮れないと
言われているそう。
最近は認知症もすすんできており、すぐに立ち上がって動こうとするので
二人暮らしの娘さんは、ほとんど目が離せないとおっしゃる。

うちの母も、ちょうど1年ぐらい前がそういう状態だった。
母は運動機能的にはどこも悪くないので、転倒のリスクは少なかったが、
何があってもずんずん歩くので、つまずいたり、ぶつかったりで、危険はいっぱい。
一人では床からの立ち上がりができないので、座椅子に座らせることを思いついた。
それで、目を離した隙に一人で動き回ることは無くなった。
しかし、座ったまま座椅子から抜け出すために、お尻でいざり、その結果、
仙骨部に床ずれができてしまった。
なのでその後は、座椅子を後ろに倒して、ふんぞり返って座るようにし、
左右にクッションを置いて、横に倒れるのを防いでいる。
そこに座っている間しばらくは、父が洗濯に上がったり、
なんやかんや、母のそばから離れてするコトが安心してできる・・・となっている。

Aさんの娘さんにその話をした。
Aさんは、手をひっぱっても床から立たせることが難しい・・・とのこと。
レンタルできる福祉用具に、「昇降座椅子」というのがある。
立ち上がり補助のための“リフト”である。
Aさんの場合は、上述の母のように、座椅子から出てこないようにする必要もあるので、
リクライニング機能があるほうがよい。
ただ、嵩がたかいので、けっこう置き場所をとるのが難点といえば難点だけど・・・

娘さんはAさんに、日に何十回も「動かないで」、「じっとしてて」、「危ないから」と
言っているそう。
言うだけでも相当のストレスになるし、さらに転倒やけがまで心配しないといけないのだ。
目が離せないコトを、立ち上がり補助の昇降座椅子を使うコトで、
少しは緩和できるかもしれない。

また、報告します。

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