コラム
状況は変わる
2012年11月13日 公開 / 2012年11月14日更新
昨日のAさん(60代男性、要介護3)の続き。
立ち上るのに、全く役に立っていない、リクライニングソファ横の手すり
(ユニバーサルグリップ)については、導入時、いろいろ試したが、
最終的にご家族の希望で決まった・・・らしかった。
居間なので、あまりカサがたかくないほうがいい。
天井ツッパリ式は、他の家族が通るときに邪魔になる・・・などなど。
ユニバーサルグリップの見た目やコンパクトさがとにかく気に入ったらしく、
実際Aさんにとって、どうなのかということは、あまり気にされていなかったよう。
「手すり」なんやから、あったら役に立つに決まっている・・・という感じ。
「手すり」といっても、
起き上がりの補助や、立ち上がりの支え、室内移動時のてがかり、方向転換時の支え、
などなど、それぞれ目的に応じた役割があり、適材適所であって初めて役に立つ。
・・・ということが、先日の訪問で、ご家族もよくわかったとおっしゃる。
「なんで、うまく使えないんやろう??」とは、思っていたらしい。
もう一歩その先、
「どうしたらうまく使えるか?」にたどり着くには、やっぱりサポートがいるよう。
しかし、導入時にこだわってはったところを、担当者がいつまでも気にしていると
改善はできない。
Aさんご家族も、見場がどうかや自分たちの邪魔になる・・・などという項目の優先順位は
うまく動作が出来ないAさんを見ているので、すっかり下がっていた。
お父さんがいいように・・・というのが、最優先になった。(パチパチ)
導入時に最善だったことが、いつまでもそのままなことは無い。
「使って初めてわかること」なのだ。
「使って」=「生活をして」ということ。
モニタリングの必要性をホントに再確認しました。
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